アップフロント:BGGに上がっているシナリオデータ

アップフロントは今なお衰えない人気でBGGでも高い順位にあり、データも様々なものが登録されていた。
TSさんに教えていただいた訂正版のオリジナルシナリオのデータを早速ダウンロード。随分といろいろな訂正が何度にも渡ってされているようで、提供した戦場の多さと、それが遊びこまれてエラーが発見され尽くしていることが窺えた。良く戦われているゲームは、かくして完成度が高まっているということだろうか。
面白いところではGENERAL誌に発表された「アップフロントとバンザイのためのOAF」という記事も登録されている。これは気象条件ルールと、歴史的戦場をモチーフにしたオリジナルシナリオから成っている。
たとえば、スターリングラードシナリオでは、なんとトーチカを+4ビルディングに見立てた上でビルディングを独立デックにして移動したグループはビルディングデックから地形を引いて設置できるというルールでやる。つまり、建物が連続している街区で戦っているということをシナリオBの市街戦以上に徹底して表現している訳だ。
ノルマンディーシナリオではアメリカ軍が海岸からスタートしてドイツ軍の沿岸砲台を破壊するという任務をイメージしている。アメリカ軍は最初の位置では煙幕も張れず武器の回収もできない、そしてそこから後退もできない。つまり、此処に留まっているのはもう死んでいるヤツとこれから死ぬヤツだけだという状況をルール化してある。そして、上陸支援砲撃としてラジオが与えられている。対するドイツにはトーチカがあり、これを沈黙させることがアメリカの勝利条件となっている。
他にトブルクと硫黄島があり、全部でシナリオ4つ。面白いかどうかはやってみないと分らないが、試みとしては興味深いだろう。