トークンマネージメントの重要性

往年の「シビライゼーション」もそうだったのだが、オリジンズで重要なのが一人24個与えられるトークンの使いまわし。
このトークンは、以下の5つの要素で使用する。
1:盤上のコマ
2:人口トラックの状態表示
3:イノベーショントラックの状態表示
4:エルダープールの状態表示
5:原人からの頭脳の発達状態の表示
全部で24個あり、全てがプレイに使用され、それ以上は調達されない。つまり、どこかで余ってくると別のところに置かれ、どこかに置こうとすると別のところから取り除く必要がある。
特にプレイ中盤以降で重要なのは2と3である。
イノベーショントラック(画像下から2列目)には右詰めでトークンを置く。トークンが置かれていない右端のマスの数字が、そのプレイヤーが毎ターン引けるアクションカードの数である。したがって、イノベーショントラックに置いてあるトークンは少ない方が良い。
人口トラック(画像の一番下の列)にも右詰めでトークンを置く。トークンが置かれていない右端のマスの数字が、そのプレイヤーが毎ターン実施できる人口アクションの数である。しかし、その一方で人口が多いほど社会が不安定になるため安定チェックが厳しくなるようになっている。このため、人口トラックは適度なところでバランスさせるのが良い。
プレイ中に盤上やエルダートラックから失われたトークンはイノベーショントラックに置くので、プレイヤーのカードアクション能力を阻害するようになっている。なのでイノベーショントラックからトークンをどけたいのだが、これを実行するためには出生率を下げることと、エルダー(知的生産層?)を増やすしかない。これはアクションカードで実行するしかない。ところが、イノベーションが下がるとアクションカードが制限されてしまうので、実はこれがスローダウンする。したがって、一旦、無知蒙昧な状態に陥るとその原人はなかなか脱出できなくなる。
人口トラックは出生率が減少するとイノベーショントラックからトークンが落ちてきて文明の安定度が増す。一方で人口アクションができなくなるが、これは盤上に新しいコマを置いたり移動したりするアクションなので、文明が安住の地を見つけ都市化して移動の必要がなくなると不要になっていく。したがって、文明の初期においては人口を確保して人口アクションをしたいのだが、中盤以降はむしろ適度な水準に抑制することが重要になってくる。
これに絡んで4や5があるのだが、話しが複雑になるのでまた明日。
とにもかくにも様々な要素が密接に絡み合っていて、ルールを読んだ段階では非常に見通しの悪いゲームだ。
ところがプレイしてみると、トークンやプレイエイドが良くできているので、それほど掛からずにプレイはスムーズに流れるようになる。
[つづく]