関ヶ原戦役をソロプレイする

ウォーゲーム日本史3号の付録ゲーム。
この新雑誌の軌道を占う意味でも、そして打率の高いデザイナーである池田さんの新作と言う意味でも、大いに期待してのプレイだった。
ソロプレイした印象として率直に、
1:プレイアビリティが高い
  特に、プレイ人数と、プレイタイムの面で前号の新戦国大名とは雲泥の違いがある
2:かなりTVドラマ「天地人」の視点の影響を強く感じた
  特に上杉勢力が関わる戦いが盤上に再現されるようなマップの切り出し、登場勢力範囲の設定になっている
というところだろうか。
個人的な意見としては、1はこの新雑誌の方針に照らして重要なポイントだと思う。「ウォーゲームに馴染みのない日本史が好きな人」が本誌を手に取った時に、ゲームプレイにまで漕ぎ着けられ、無事に終わりまでプレイできること。と言うのが本誌の今後の軌道を占う上で重要なクライテリアだと思う。前号はその意味で破綻に近い印象だったが、本号は成功していると思う。
強いて難点を挙げるとすれば、かなりユニークなゲームシステムを使っているので、他のゲームへのステップアップということにはなりにくいかも知れない。しかし、これは「関ヶ原」と言う既存のゲームがたくさんある題材において、オリジナリティのあるゲームを作って欲しいというユーザーの要求とは両立し得ない部分なので止むを得ないだろう。
特にわかりにくいのは戦闘ルールだ。
攻撃側は、各大名家ごとに1回ずつの攻撃ができる。
それに対して防御側は同じ大名家を何度も選択して防御できる。
というところだろう。
ちなみに一つ分からなかったので編集部に質問したところ早速回答をいただいたのが、

1:東軍が前田家の行動を使用して隣接する丹羽家に合戦を挑みました。
2:東軍プレイヤーは手札から合戦カードの丹羽家の調略を実施しました。

 さて、この後は一体どうなるのでしょう?

a:中立の前田家にとっては東軍も西軍も敵性なので前田家は東軍となった丹羽家に対してそのまま攻撃を実施する。
b:東軍プレイヤーによる合戦宣言において相手が敵性でなくなってしまったので合戦は中止され前田家はそのまま、丹羽家は東軍に裏返った状態でそのまま。

早速プレイされてのご質問、ありがとうございます。
お尋ねになった例につきましては、
「佐竹と前田には★がついていないので、合戦時に合戦カードは使
えない」
となります。
カード上部と7.1(3)にその旨が書いてあります。
(カードの記述にあるように、独立陣営はその他の陣営とスタック
できません)
ですので、例示された状況は発生しません。

なるほどぉ!