○激突上海市街戦を読む

実際に読んでいるのはCノベルの合本版。
前巻の満州とは打って変わって東洋の魔都、上海を舞台にした上海市街戦の回避工作。
しかし、回避工作にも関わらず上海市街戦は始まってしまい、意外なほどに日本軍が苦戦する展開となる。
と言うのがあらすじになる。
本巻の見所は、魔都、上海の描写。最後の市街戦はブロック単位で戦うイメージが良く出ており、ASLのレッドバリケードを髣髴させる。
本巻では国産戦車ラインを睨んだトラクター技術の外資導入のエピソードが出てくるが、それほどには技術者視点の架空戦史というイメージは前面に出てこない。動乱寸前の魔都上海を舞台にした小説という括りで良いような気がする。