2009年下半期のガッカリゲーム

●1898
リメンバーザメインが面白かったので、より海戦部分を詳細に見ようとアバランチプレスの人気シリーズの米西戦争を入手した。しかし、実際にプレイしてみてガッカリだった。シリーズ全体としては分からないが、本作では一方が戦闘を回避しようとすると、攻撃側が捕捉することは構造的に不可能になっている。
●アクロスザポトマック
英語版コマンドのゲームで日本語訳が日本語版コマンドに掲載された作品。ダブルブラインドで1863年の南軍の最後の大侵攻をやると言うのは、いかにも面白そう。しかし、勝利得点の設定が悪く、渋い展開にしかならず、史実のゲティスバーグ大会戦を期待すると不発に終る。
●アフターノースアンナ
COAの南北戦争キャンペーンシリーズを今年はたくさんプレイできたが、その最後を飾れなかった。日記に書いたが本作も勝利得点の設定が悪い。結局、勝利得点によってプレイヤーは動機付けられて作戦プランを立てる。勝利条件が悪い結果として、プレイヤーが史実に沿わない方向に誘導され、納得の行かない展開が生じてくる。ゲームシステム論が盛んだが、もっと勝利条件論が議論され進化しなければならないのではないかと感じた。
ゲティスバーグ:リーの最大の賭け
これも英語版コマンドから日本語版コマンドへと掲載されたゲーム。編集長ペレロの作品ということもあって、かなり期待していたのだがガッカリの出来栄えだった。本作はゲームシステム側の破綻。戦術的な機動が奏功しても一向に成果が上がらない戦闘システムには、辟易させられた。
●張鼓峰1938
テレンス・コー氏からメールが来なかったらプレイしなかったであろう作品。一種の戦術的作戦級で、かなり煩雑な要素を盛り込んだ小品だが、個人的にはピンと来なかった。焦点が定まっていないのだろうか。