時の羽根棋聖に、関西棋院の期待の結城九段が挑戦。
先に結城九段が王手を掛けたがフルセットの末に敗退。
関西棋院、実に半世紀以上ぶりの三大タイトルはならなかった。
結城九段のNHK杯連覇で、ちゃんと彼の棋譜を並べてみようと思って購入。
また、筆者は朝日新聞購読者なので名人戦系列。平成四天王では、張、高尾の棋譜は見るが、羽根本因坊の棋譜を並べるのも初めてだった。
並べてみた印象としては、かなり力戦が多く、ゴチャゴチャした棋譜が多くて、苦手なタイプだった。
冷静と言われる羽根本因坊だが、この時は武闘派、結城九段のペースに巻き込まれているように思った。
結城ペースで進んだかに見える七番勝負は、先に結城が王手を掛け、すわ関西棋院から初の棋聖誕生かと思わせながら、羽根の冷静さで逆転負けしてしまう。
これが関西棋院久々のタイトル獲得のプレッシャーなのか‥。