エカテリーナをソロプレイする

と言うことでソロプレイしてみた。
ゲームは勝利得点で争うが、最終的に得点として計算するのはゲーム終了時に支配している領土のBOP値と言うことになる。
そのためには、領土を広げる必要があるが、中立国には侵入できないルール。このため、ロシア政策カードで宣戦布告して戦うことになる。戦う前に兵力の動員政策を実施して戦闘ユニットを増強し、狙った国を相手に宣戦布告する。宣戦布告カードには、それに伴って敵味方で参戦してくる国が指定されていたりして、するとその国が参戦することで参戦する国がまたいたりする。このチェーンリアクションを整理して理解し、目標勝利得点と自国の実力を判断して、どの戦争から開戦して処理していくかを決める。
なかなか面白い機軸で、今までに見たことのないタイプのシステムだ。当時のヨーロッパの混沌と、微妙なパワーバランスを表現していて面白い作品だと思う。
ただ、難易度的にはそれほど高くなく、順序良く戦力を増強して開戦して行けば、規定の年数の範囲で勝利得点に達するのは難しくないように思った。
一つ厄介なのは、逆に景気良く勝ちすぎると、ランダムイベントチットをたくさん引く(つまり欧州全体の政情が不安定になる)ようになり、コントロールできないところで敵対国が増えるリスクが高まる。また、もっと極端なバランスまで振れてしまうとゲームオーバー(負け)になってしまう。
そうしない範囲で自重する加減が難しく、状況が不安定になってしまうと、それ以上の開戦ができず、領土拡大ができなくなってしまう。その場合には啓蒙君主ならではだが、富国植民政策で領土のVP価値を上げることができるので、目標が達成間近なら、この方法でゴールインすることもできるようになっている。
斬新なシステムなので一見の価値があると思うが、なかなか勝てなくて悔しくて何度も遊ぶということにはならなそう。そこらへんは、チェインソーウォリアーとか、BSMパンドラ号の航海とは作りが違っている。