☆ジャッカルの日を読む

bqsfgame2012-07-18

アルジェリア独立戦争のプレイに向けて関連書籍として読みました。
大英断でアルジェリア独立を推進したドゴール大統領。彼を裏切り者として暗殺するべく動くOAS。しかし、暗殺の試みはことごとく失敗し、組織の力も衰え始める。
OASは、ついに外部のプロの殺し屋を雇って暗殺を試みる。殺し屋のコードネームはジャッカル。
前半は読みにくい嫌いもありますが、それでも面白い。
暗殺という難題に挑む殺し屋ジャッカルの二重三重に周到に準備された計画。その計画を大統領の指示する制約の中で解明して阻止しようとするフランス警察の叩き上げの名刑事ルベル警視。
この二人の知恵比べの妙味が軸線として動き出してからは一気に読ませます。
最後のクライマックスで、この二人が対峙するのは小説の作りとしては必然でしょうか。
1992年に発売されたスパイ小説ランキングでは、当時時点ですがオールタイム2位だったそうで、なるほどと思わせる実力です。ちなみに1位は、女王陛下のユリシーズだったそうです。
4位に2008年に読んだレッドオクトーバーを追えが入っています。