エロージョンをソロプレイする

bqsfgame2014-08-13

先月の「ハイフロンティア」に続いて、シエラマドレゲームズの登場です。
なんと、地質学カードゲームです。
カードゲームと言うと、トランプゲームで基本的なシステムが網羅されており、その類型で分類できるものが多いものです。たとえば、トリックテイキングとか、メルドダウンとか、メモリーとか‥。
このゲームは、そうした既存のカードゲームのメカニクスには入らない新しいシステムです。で、そのメカニクス自体が地質学の知見をベースに成り立っていると言う。
ゲームは各自の山を地質学的な年代を経てプレイしていきます。
ルールは別として、山はどうなっていくかと言うと、風雨に晒されて風化して脆くなります。そして、崩落して河川に流されていきます。それから、沖積平野に堆積していきます。
ゲームプレイ的には、(主として)他人の山を風化し崩落させて川に流します。川は全員共通の場になっており、そこから自分の三角州に堆積させます。また、自分の手札が制限枚数以上に膨らむと、余分を自分の山の隆起(造山活動)に使用し、崩落した山を再び補充できます。
得点が面白くて、終了時に、風化していない自分の山は1枚につき1点。三角州に堆積した岩は2点になります。造山活動で山を高くしても、得点効率は高くなく、他のプレイヤーの風化攻撃を浴びるので得点を確定できません。
ですので、堆積させたら減ることのない沖積平野の方が信頼できます。しかし、そのためには河川効果カードを出し、場の川を流れているカードを取得するしかありません。此処で付帯条件が厳しく、拾う岩と同じ岩を手札から捨て札しなければなりません。
と言うことで、準備として、誰かの山を崩して川に流す、河川効果カードを入手する、川に流れているのと同じカードを手札に準備すると言う長期計画が必要です。しかも、場札は共通なので、準備している間に目当てのカードが先に奪われてしまうことも。
あと、やってみて判ったこととして、風化や崩落をプレイすると手札補充ができるのですが、沖積を選ぶと一気にカードを消費して補充がありません。ですので、一度、沖積するとしばらく手札のパワーが大幅に低下します。もちろん先に得点を取ったからのことなので、そこはそれでバランスしていますが。
こう説明しても文章だけでは、なかなか判りにくいかも知れません。
手に取って説明すれば、そんなに難しくないのですが。
「オーガニックスープ」もそうでしたが、科学ネタで、独創性の高いカードゲームとして、こちらもお薦めです。
と言っても、非常に入手しにくいのですが‥(^_^;