オルトレマーレをソロプレイする

bqsfgame2008-07-18

早速だが期待の「オルトレマーレ」をソロプレイしてみた。
複雑目のゲーマーズゲームを作ると言われるオルネラの作品だけあって、確かに少々凝った作りになっていて見通しが悪い。
大雑把に説明すると、基本は自分の積荷デックに同じ種類の資源カードをなるべく連続させてまとめて積んでいくというのが得点を稼ぐ本筋というゲーム。とは言え同じ種類の資源カードが都合よくツモれるとは限らず、そこはプレイヤー間でトレードしていくことになる。おや?‥と思うが、そう基本的には「ボーナンザ」に良く似た骨格のゲームなのだ。
ただし、そこは後発のオルネラ作品なので、様々な装飾が施されている。積荷デックに積んでいったカードの最後に表に出たものが、次のターンの開始時の手札枚数制限を規定する。と同時に次のターンにプレイして積める資源カードの枚数をも規定する。そして、あるターンにプレイして積んだ資源カードに付与されたアイコンによって臨時得点が得られ、また捨札を強制され、ボード上の移動力が規定される。
さて、突然、話しが出てきたボードだが、このゲームはカードゲームと言ってよい主骨格なのだがちゃんとボードがある。ボード上をコマを動かすことで、その行先の港湾マーカーが得られ、それにより臨時の特殊能力が得られる。あるものはボーナスを得やすくし、あるものは捨札を回避しといった具合である。
このように手札のプレイが次のターンの行動を制約し、逆に次のターンに行動したいことに向けてこのターンの内に港湾マーカーを手に入れておいたりという色々な相互作用が各ゲームシステム間に濃密に張り巡らされている。
毎ターン必ず1枚山札から引き、いつも固定の手札制限を越えた分だけを捨札する‥というゲームしかやったことのない人には最初はかなり考えにくいゲームではないかという気がする。今までプレイしたことのあるゲームの中では、「スカラベロード」に少し似ているだろうか。
オルネラ作品と言うと「ヘルマゴール」があったが、あれと似ているところと、違うところがある。
「ヘルマゴール」は、「エルフェンランド」を複雑にしたゲーム。「オルトレマーレ」は、「ボーナンザ」を複雑にしたゲームという意味で下敷きが見える複雑化したゲーマーズゲームという点では似ている。
ただし、「ヘルマゴール」は、メインシステムと離れたオークションのところと、後はボーナス得点体系の複雑化というところで複雑化しており、個人的な好みとしては今一つだった。対して、本作はゲームの手段のところを複雑化しており、これは個人的な好みにあっており、非常に面白いと思った。
と言うことで本作は好みな感じがするので是非とも対戦してみたいものだ。