バナナウォーズをソロプレイする

順調にプレイしました。

ジョン・ポニスケのデザイン。

アメリカが、カリブ、中米に政治介入して覇権主義を押し通していた時代を俯瞰する戦略級ゲーム。

マッキンリー大統領からフランクリン・ルーズベルトまで8代の大統領期間を跨ってプレイします。

カードドリブンの一種で、共通カードの他に、各政権カードを混ぜてデック構築してプレイします。各政権時代の危機と政策が反映されるので、非常に学習資料的価値が高いです。

8人いますが、民主党の大統領はフランクリンの他には、ウィルソンしかいないのですね。で、この二人の民主党大統領が、WW1とWW2への参戦を決めています。巡り合わせの類ですが、意外でした。

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1ターンに、活動家プレイヤーと、アメリカプレイヤーが1枚ずつカードをプレイします。プレイしたカードによって、アクションポイントを得て、それを使用してアクションし、カードに指定された枚数のカードを補充します。

独特なのがカード補充で、往々にしてカード補充枚数がゼロのものがあり、結果として手札が減っていきます。手札がなくなると、山札から自摸キリでプレイします。

カードの中に政権交代カードがあり、これが手札に来るとマストプレイです。

アメリカ側は政権交代をプレイした手番は何もできなくなります。活動家側は1APだけプレイできます。いずれにしても自分の番で政権交代するのは美味しくありません。とすると、そろそろ政権交代カードが来そうなタイミングでは手札補充しない方が良いのです。

もちろん手札が減れば選択肢が減るデメリットもあるので、そこはバランスですが。

両者の手札以外に、共通のディスプレイカードがあって、そこからプレイもできます。その場合は手札からディスプレイカードを補充します。この時に、前政権以前の古いカードでは補充できません。政権交代時には、前の政権カードが手札に残っていることが多いので、手札が減ってくると結果としてディスプレイカードを使えなくなりがちです。

一方で、政権によっては強力なカードが豊富な場合もあるので、その時期にはディスプレイに出た良いカード(往々にして両者にとって強力)をプレイできるように手札枚数を膨らませて置くことも必要。

ここら辺の綾はルールを読んだだけでは想像しにくく、これを初プレイで学習した上での2回目以降が本番かと思います。

あと、カードに強制的な危機の発生が指示されていることがあり、どの時期にどの国が危機になるかを、特に米国側は認識して置くことが必要です。その時期に米軍をその国に駐留させて置くように事前配備して置かないと、緊急配備でバタバタすることになりAPを浪費します。結果として、市場安定化能力の欠乏、ゲリラへのフリーAP取得などの副作用を招きます。

なかなか面白いですが、独特のサブシステムの運用に慣れる必要があるので少しだけ敷居が高いでしょうか。