7年世界戦争を対戦プレイする:1年目

●開始時のゲーム的な構図
4人プレイの分担は先に記した通り。
実は、毎ターン配付されるカード枚数でもあるキャンペーン値を見ると、イギリスプロシア連合が7枚で断然トップ。残りの3人を掻き集めて7枚と言うことになっている。
つまりは、イギリスプロシア連合対残り3人と言う多対一ゲームの様相を呈している。
分担はカードドローでランダムに決め、イギリスプロシア連合はYmgさんがプレイすることになった。
●1年目
プレイヤーターン方式のゲームなのだが、その前の共通手順の段階でロシアの提督さんが「バランスオブパワー」カードを引いてきた。これは強制即時適用のカードで、イニシアチブプレイヤーに1dr分のカードを捨札させるものだ。イニシアチブプレイヤーは、キャンペーン値が一番高いプレイヤーがなるので、その優位性を削減してバランシングする効果の強制イベントである。
しかし、Ymgさんは、これを受けて手札が空くと(上限が8枚までしか保有できない)、科学の発展をプレイして直ちに手札を4枚補充。このゲームはカードが強力なので、カードの枚数は非常に大きな意味を持っている。
最初のプレイヤーターンは、イギリス陣営になる。Ymgさんは外交カードをプレイして、中立列強の一つスペインに働きかける。この同盟が成立してはイギリスの独走に歯止めが利かなくなるので、残る3人で全力阻止。
移動/戦闘の手順では、イギリスは史実通りにフレンチインディアン戦争を開始してフランス領のトロント方面へ正面攻勢を掛ける。また、アジアではビルマへ、さらに艦隊を利用してポルトガル領のブラジルへと進んで資金力拡大を目指す。同盟者のプロシアは、中立小国の一つポーランドへ侵攻する。
二番手のオーストリアロシア同盟の提督さんは、ロシアの南部に位置するオスマン帝国に外交を試みるが残念ながら失敗。ロシアは、止む無く西へ進んで、イギリスが確保したポーランド奪取に成功する。
三番手は席順の関係で筆者の満州帝国。こちらもアジアの西に位置するオスマン帝国に働きかけるが、オスマンは一向に靡く気配もない。このゲームでは、盤上の資金マスがそのまま部隊維持容量になっている。満州帝国は初期配置の部隊数が多い都合で、維持マスを確保しに行かなければならない。韓国とカンボジアはお約束みたいなものなので獲得。そして、世界の敵であるイギリス牽制のために、イギリスが取得したビルマの奪回に動き成功する。
最後がフランス。イギリスプロシア対3人とは言いながら、その3人の中で真にイギリスのライヴァル足りえるのはフランスに他ならない。Ktgさんは、当面の主戦線である北米大陸でイギリスに対して3箇所で攻撃を実行し、その全てを成功させた。さらに、もう一つの戦場であるインドでも独立国であるミソールに侵攻した。
●第1ターン総評
中立列強は何処も動かず。各プレイヤーは、自分の開始勢力による軍事活動に終始した。
イギリスプロシアは、北米、欧州、アジアの世界全土で攻勢を実施し成果を挙げたが、北米ではフランスに、欧州ではロシアに、アジアでは満州に反撃され成果をターンエンドまで維持することができなかった。この1対3で戦う構図の苦しさは、今回のゲームを象徴することとなり、ゲーム終了までYmgさんを悩ませることになる。