ゲティスバーグをソロプレイする

bqsfgame2014-09-26

ゲティスバーグと言う名前のゲームは数多くあります。これは、コマンド113号のダニー・ホルトの「ゲティスバーグの戦い」です。
軍団単位で、用意されたコマンドカードを使って毎ターン命令を割り当てるゲームエンジンです。実行段階では、イニシアチブ側から交互に1軍団ずつ活性化します。
命令は、攻撃、進軍、行軍、防御があります。攻撃命令では移動力が半減します。道路移動を利用するには行軍命令が必要です。防御命令では胸壁を建設できます。
ゲームエンジン的には目新しい印象を受けますが、初日だけプレイした範囲では、そんなに奇抜な効果はありませんでした。プレイした範囲では、割とオーソドックスな連隊/旅団単位のゲティスバーグと思いました。
勝利条件的には盤上に設定された勝利条件へクスを南軍が何個確保できるかが主となっています。これに両軍の損害を反映するモラルを加減算します。
勝利条件は、デザイナーが戦役の意義をどう考えたかの反映ですが、見る限りではホルトは南軍は交通の要衝であるゲティスバーグを制圧することで戦略的アドバンテージを確立することが目的だったと言う見解のようです。
先月プレイした「グレートインベージョン」と比較すると、興味深い見解です。
リーが北部振興を実施した背景には、南軍の戦闘継続能力に対する不安から、北部の戦闘継続意欲に大きなダメージを与えたいと言うデービス大統領(南部)の意図があったことが知られています。その意味では、北軍の主力に壊滅的な打撃を与えるとか、ワシントンを包囲すると言った大きな戦果が要求されていたと思います。その意味では、ゲティスバーグ周辺の制圧が、どうやって大きな戦果に繋がるかの説明が欲しい気がします。
ゲティスバーグと言う地名があまりに有名になりゲティスバーグ自体に特別な戦略的価値があるかのような錯覚もあるかと思いますが、個人的な意見としては偶発的に遭遇戦が発生した場所と言う以上の意義は見つけにくいと思っているので。
いかがでしょうか?