クセノポンをソロプレイする

やってみました。
結論から言うと、これは期待を下回りました。
何がいけないかと言うと、サトラピー単位の支配権管理と、それに伴う補充増援管理に掛かる労力が大き過ぎるのがいけません。
そもそもですが、本ゲームの範囲はアナバシスだけではなく、それ以前にギリシャ傭兵を掻き集めて王座奪取に立ちあがったキュロスの、兄王に対するペルシャ内乱を主としています。
で、内乱なので、各Satrapy単位でどちらの陣営に付くか、あるいは中立かの3つのいずれの状態かを管理します。そのためのチャートがあることになっていますが、実は機能する状態では提供されていません‥(^_^; カウンターシートの規模にサトラピー数分のマーカーが入らなかったのでしょうね‥(^_^;
なので、結局の所、サトラピーに配置されているユニットで見分けます。で、ややこしいのが各ユニットは表が紫の帝国色、裏が赤の反乱色で印刷されています。ですから、セットアップ段階で色分けで両軍のユニットを仕分けられません。セットアップ情報で、サトラピー単位でどちらの陣営かチェックして、そちらの色で配置します。これに加えて中立があるのですが、中立を表すマーカーが用意されていないので、180度反転して配置しろとなっています。これが非常に判りにくい。
しかも、行動済みのユニットを識別する必要があるので、そのためにユニットを90度回転しておきたい(これはルール指示ではなく筆者判断)ので、もうグチャグチャです‥(^_^;
で、各補充フェイズに、自軍陣営に所属しているサトラピーをチェックしして、そのサトラピーの補充力を表で確認して補充を受け取って配置します。この時に各サトラピーに用意されているユニット数の表がないので、ユニットを全部サトラピー別に仕分けして整理しておかなければなりません。
そんなこんなで、地域支配とユニット状態管理の労力が大きすぎて、全然、プレイの作戦や展開を楽しむ所に集中できません。
同じような問題は、同様に多数の勢力が登場して両軍の間で支配が交錯する「アジアンクロスロード」でもありましたが、ほぼ同様の難点と思います。
シチュエーションとしてペルシャ内戦もグレートゲームも興味深いと思うのですが、実際のプレイ中の作業としてハンドリングしやすくする工夫がされていないので、どうもプレイしていて楽しさを味わうところまで辿り着けません。
思うのですが、こうした政治調略的な部分をプレイしやすくして、実際の機動や戦闘はヘクスウォーゲーム以外の形態でやった方が良いのではないかと思いました。それこそ、ブライアンの「シャイニングパス」みたいな形になっていたら良かったのではないかと思いました。
うーん、シャルルマーニュシステムとしては、「カーン」に続いて、ディスアポインティングと言うコメントをしてしまいました‥(^_^;
折角、ストラテジムマーカーの日本語タイル化までしたのですが、これは対戦することはなさそうです‥(ToT)