本屋大賞2016です。
図書館で予約したのが4月。待つこと5カ月余り、読み始めたら2日間。
羊とは、ピアノの弦を叩くハンマーのフェルト。鋼とは、叩かれるピアノ線です。
つまり、タイトルはピアノそのものを言い表しています。非常に凝ったタイトリングです。
で、お話としては、最初から最後までピアノの調律です。他に大きな事件らしい事件は置きません。強いて言えば、最後は結婚式があるのですが、そこでも焦点は披露パーティーの会場のピアノの調律にあります。
で、全編ピアノの調律のお話しが面白いかと言うと、これがとても面白い。小説と言うものの妙味を改めて感じさせられる傑作でした。
本屋大賞のセレクションは、さすがです。