と言ったような具合で、作戦的に均衡するような展開ではなかった訳です。
しかし、「これはヴェトナム戦争だねぇ。さすがはミランダは、何を見せたいかがハッキリしていて上手く見せるねぇ」と言うのが対戦者の共通した感想でした。
ヴェトナム戦争とは一体なんだったのか‥というのは、サイゴン陥落から40年を経た今でもアメリカにとってはセンシティブなテーマです。そのトピックにあって、戦場の何が問題だったかを上手に切りだして見せているのは、さすがの出来栄えです。
デシジョンイラクや、アフガニスタン聖戦も傑作でしたが、これもまた非正規戦闘、非対称戦争の傑作ゲームの一つだと言えます。
特にメコンデルタのブラウンウォーターネイビーの問題に焦点を当てたものとしては孤高の存在と言って良いでしょう。
ヴェトコン側をプレイして感じたことをまとめておきます。
・あなたは戦争に勝つのに、戦闘に勝つ必要はない
・あなたの敵が戦っている相手は、あなたではなく、敵の本国にいるジャーナリストや、世論や、議会なのだ
・攻撃をしなければならないのは、あなたではなく、相手だ
・損害を受けて困るのは、あなたではなく、相手だ
・あなたは、ただ土地から完全に掃討されてしまわないように粘り強く、広く薄くジャングルの奥に潜んでいれば良い
・第二次世界大戦のような戦い方しか知らないものが、「それでは戦争に勝てない」と言っても気にする必要はない。誰が勝つかは結果が証明することになる