☆日の名残りを読む

bqsfgame2018-03-17

図書館です。
カズオイシグロ、その2です。
第三長編だそうですが、前二作品は舞台が日本。本作で初めてイギリスを舞台にしたそうです。
イデアものではないので、背景説明してしまいます。戦間期のイギリス。主人公は貴族の家に務める執事です。主人は政界にコネクションを持っており、ベルサイユ条約の負担に喘ぐドイツがファシズムに走っていくことを懸念し、対独宥和政策の非公式会見を推進しています。
と言うことで、結構な大事件のお話しですが、主人公は執事なので会議で丁々発止とやりあったりしないどころか、ほとんど同席もさせてもらえません。
それでは、どういう話しかと言うと、地道に英国紳士、英国文化、英国の風景を手厚く描いていく、地味な小説です。
しかし、それはそれで非常に居心地の良い読書感です。二日で読み終わってしまい、もっと長くても良かったのにと思いました。
「失われた巨人」は、ピンと来ませんでしたが、これはとても心地よい読書体験でした。なので、カズオイシグロの他の作品を、また機会を見て読もうと思います。「浮世の画家」あたりを狙っています。