茨城会:サンマルコを対戦プレイする

2011年にプレイして以来なのですが、どうしたものか表題だけあって本文がありません。どういうこと?
それはさておき、アラン・ムーンの「ケーキの切り分け問題」を題材にしたユーロゲームです。ヴェネツィアの街を舞台にしたエリアコントロールゲームです。
基本は各プレイヤーが各エリアにコマを置いていき、1位と2位が指定の点を得られます。
ただし、決算のタイミングが独特で、ドージェカードによってドージェが移動すると、そこでだけ決算されます。ドージェが同じ場所で行ったり来たりするので、特定のエリアが頻繁に決算され、全然決算されないエリアも出ます。
ゲームの手順としては、4人を2つのペアに分け、1人がカードを8枚引いて、適当と思う二組に分けます。ペアの相手が一方を選んで取得しカードを実行。その後で分けた人が残りをもらって実行。これを2ペア実行して4人がカードアクションすると1ラウンドが終ります。
カードはエリアにコマを一つ置けるエリアカード、他人のコマ一つを自分のコマに置き換える寝返りカード、ドージェを移動させ決算するドージェカード、そして減点カードがあります。
減点カードが独特で直接減点ではなく、10点貯まると上述の切り分けに参加できなくなります。参加した方がアクションできるので良い訳で、そういう意味でのマイナスになります。
カードを二組に分ける時に、どう考えるかでゲームのテイストが変わります。相手に都合の良い物を渡すまいとするか、自分が良い物をもらおうとするかです。
しかし、いくら考えても選ぶのは相手なので自分の思惑通りには行きません。
むしろ、2人で幸せになろうとするか、2人で意地を張って不幸になるかという選択なのです。で、後者を選ぶと、もう一方のペアが幸せな道を行ってしまうと、2人単位で差が付いてしまう。
結局、人を呪わば穴二つ、みんなで幸せになろうよと言う教育的なゲームなのでした。
また、相互作用が非常に強いゲームなので、序盤独走した人がそのまま逃げ切ることは至難の技です。逆転、また逆転が繰り返されると言う点でも良いゲームと思いました。
今回は、にしさんが盤上で手厚く構えて、どこで決算されてもポイントになる状態を作り上げて逃げ切りました。
逆に、水戸さんが盤上にコマが足りなくて、どこで決算されても良くない状態になり大きく離れてしまいました。takeshiさんと筆者が同点2位でした。