ガウスをソロプレイ

ヤポンブランドの一作品。
例によってヤポンブランド品は入手タイミングが筆者には難しくて買い逃してしまった。と言う訳でネストールゲームズ版を、直接、ネストールさんにメールして購入した。
どうして日本作品をスペインから買わなくてはならないのか。マースイズアウアズに続いて、どういうことやら考えさせられる状況となった。
青と赤のコマを盤上に交互に置いていく純然たるアブストラクトゲーム
しかし、ガウスの名前の由来である磁力をモチーフにした独特の動きが面白い。盤上に赤のコマを置くと、その同一列上のそれぞれで最短距離にあるコマは磁力影響を受ける。同色なら弾き飛ばされ、異色なら吸い寄せられる。
配置して磁力判定をした後で、同じ色のコマが4つ以上連結したグループが出来ていたら、それらは盤上から取り除かれてその色のプレイヤーのスコアになる。
面白いのは、両プレイヤーとも自分の色のコマを10個持っている他に、相手の色のコマを5個持っていることだ。自分の色のコマしか持っていないと、それらは反発し合うので容易に集合させることができない。上手に相手の色のコマをタイミング良く使うことがポイントになる。
その一方で、自分の手番に自分の色のコマを置かずに相手の色のコマを置くわけだから、盤上に相手の色のコマが多くなってしまう。配置や反発の問題はあるにせよ、絶対数が多くなればスコアリングしやすくなるので、相手の色のコマを置くのは相手をなんらかの形で利している訳で、そこが悩ましい。
ちょっと気の利いた、見慣れないメカニズムを持つアブストラクトゲームだ。確かにネストールさんの好みな感じだ。