ことはそう単純ではないのではないか

前項の山田さんの結論には、筆者も同意します。
そこまでは良いのです。
さて、それを受けて米軍はどうするかです。米軍側の追加補給ポイントが、だらだらと来ます。日本軍が全力出撃してくれると、次のターンは日本軍の水上戦力で出撃できるものがなくなるので、小規模ながら補給揚陸任務を実施できます。
日本軍からすると、折角、壊滅させた補給を補充されるのは良くないので、これに備えた第二次戦力を用意しておくかが検討事項です。ですので、全力で出撃しないというのは、考慮の対象になり得るのです。
もっとも五月雨式に来る米軍の補給船の全てに対処はできません。それなら、上陸させてしまって、再度の全力アタックで艦砲射撃で焼きつくしてしまう方が良いのかも。
ただし、ここで再度の全力アタックと言いますが、初回全力出撃から再出撃可能になるタイミングが艦種によって違うのが問題です。
米軍としては、このタイミングのズレを利用して、日本軍が全力出撃しにくいターンに米軍機動部隊の掩護の下で補給揚陸作戦を展開することを考えるようになります。
かくして、ゲームはじゃんけんのように出撃タイミングを相手の意図の裏を掻いて図るようになります。
そこまで分析が進んだ上で、本当に日本軍の全力出撃が最良の策かどうかは、単純に言えないのです。