さて、実際のプレイ展開です。
米軍の目標は、ダイスによりSAMサイトと決まりました。爆撃本隊は、F105D4機編隊が6個となります。
先行任務として、ジャミング機1編隊、CAP2編隊がボードに進入。それを追って本隊が進入しました。CAPは、ダイスにより残念ながらスターファイターとなりました。正直に言って、ファントム2と比べると見劣りします。
ジャミング機は盤外スタンドオフに変えることもできるのですが、初めてなので普通にマップ上に進入してみました。
CAP、爆撃本隊とも高高度で進入します。低高度だと、AAAの奇襲を受けやすいこと、戦闘機同士の空戦になった場合には、高度が高い側が優位だからです。
NVAの探知能力は高く、早期警戒レベルが最小でも盤上へ進入すると少し飛べば探知されてしまいます。結果として、SAM捕捉範囲に入った段階で相次いでSAM捕捉レーダー電波の照射を感知します。好き好んで早くに撃たれる必要もないので、荒地で急降下して捕捉レーダーを振り切って目標へと接近します。
敵のミグ17も飛行場からスクランブルして上がってきました。CAP任務機は加速してミグ17との交戦を目指します。
爆撃本隊は、その後ろを飛びます。さらに後ろからジャミング機が飛んで、ジャミング電波を先行する編隊に照射します。
F105Dは、自身のジャミング値が3あり、さらにジャミング機のスタンドオフジャミングが1、時期が早いことによる修整が1あり、合計で修整値-5です。それでも、さすがに接近していくと捕捉されてしまい、SAMの攻撃を受けてしまいます。しかしながら、BGGにも書いてあるのですが本ゲームのSAMの命中率は低く、目標へのアプローチ段階では被弾することはありませんでした。
F104とミグ17の空戦ですが、いよいよ交戦と言うターンに敵の探知を失ってしまい先制攻撃に失敗します。続くターンでNVAは移動先攻を取り、ここで先制攻撃を受けるかと思いましたが、なんと引いた活性化チットがゼロでした。僥倖に恵まれてF104が先制権利を奪い返し、ミグ17を後方から射撃して2機を撃墜しました。
ミグ17編隊は戦闘続行を断念して飛行場へ引き返しました。
爆撃本隊は、目標のSAMと隣接して配置されていたAAAの抵抗のみで急降下爆撃に成功します。2機が損害を受けますが、6機が爆撃に成功して目標を沈黙させました。
目標がSAMなので破壊判定がその場で出たのですが、VPにするためには観測編隊のヴードゥーで5ターン遅れで同様に急降下ルートで観測しなければなりません。このタイミングでランダムイベントによる未確認AAAの奇襲を受けてしまいヒヤリとしました。しかし、幸いにも命中弾はなく無事に任務完了。
結果として、目標破壊で9点、ミグ撃墜で4点、敵の増援購入で2点の合計15点で決定的勝利となりました。
感想戦では、ミグが先制攻撃していて自身が撃墜されずにスターファイターを1機でも撃墜していたら7点違うので、合計8点で引き分けだったという話しが出ました。そういう意味では、結構、きわどい勝利なのです。
また、最後の観測機がまぐれでも落ちていたら9点違うので同様に引き分けでした。
そう考えると、ちょっとした運不運で勝敗は簡単にどちらにも転ぶゲームなのだと思いました。
一つルールの適用忘れがあって、SAMで射撃された時のモラルチェックを忘れていました。モラルチェックでは撃墜されませんが、爆装放棄は起こり得るので、これもちょっとした違いで大きな結果の違いを招いた可能性はあります。申し訳ありませんでした。