WOWOWです。
これも血腥いかと恐れていましたが、バトルロワイアルの直後なので、どうということもなく終りまで見られました。暴力的でないという意味ではないのでご注意を。
結構、洒落た作りの映画です。いくつかのエピソードをバラバラに切って、順番を入れ替えて並べてあります。
プロローグは、直接エピローグに繋がっています。その間に、メインの3つのエピソードが織り込んであります。
1番目は、ボスの手下の二人の殺し屋がボスの取引を横取りしようとした裏切者を消す話し。殺す時に聖書の一節を暗唱して見せるジュールスの迫力が圧倒的です。
2番目は、ボスに八百長試合を薦められて乗ったにもかかわらず、リングで本気になって相手を撲殺して勝ってしまったブッチが彼女と高飛びする話し。ところが、彼女のファビアンが大事な代々の形見の時計を家に忘れて来たというので取りに戻って‥。いや、わたしなら絶対に戻りません。
3番目は、1番目の話しの続きです。任務を果たした後、裏切者の一人を車に乗せたジュールスと相棒のヴィンセント、うっかりヴィンセントが誤射して裏切者を車内で射殺して車内を血塗れにしてしまい、急遽、ジュールスの友人宅に逃げ込んでボスに電話して始末を付けてくれる人間を呼びます。
時系列的には、1番目、3番目と繋がっていて、その次がプロローグとエピローグ、そこで一件落着してから2番目のエピソードとなっています。
どうしてこういう見せ方をしているのかは見てのお楽しみなので書きません。
ボスの新妻であるミアが圧倒的な存在感です。
それと対照的なのが、ブッチの彼女のファビアンです。時計を忘れて来たことを問い詰められた時の小動物のような表情。
他のタランティーノ作品も見ようかなと思案中。