冬ドラマで書き忘れましたが、「ちりとてちん」を完走しました。年度前半の「あまちゃん」に続いての朝ドラ完走です。
正直に言って、期待以上の出来栄えでした。脚本と、母親糸子さん役の和久井映見が、抜群でした。あまちゃんの小泉今日子もそうでしたが、若い頃を知っている女優さんが母親役って感慨深いです。それにしても、二人ともまだまだ綺麗だし、演技力も、キャラもしっかりしていて物語の推進力になっていました。上方落語が主題のお話しですが、いろいろな演目が掛かっていたのも興味深かったです。あと、草若師匠を演じた渡瀬恒彦が味のある落語家ぶりを見せてくれたのも意外でした。４人の兄弟子たち、お祖母ちゃん、叔父さん、同級生たちなど脇役がみな輝いていました。別件で思ったのですが、良いドラマの条件として「伏線を全部使い切ること、キャストを全部使い切ること」と言うのがあるかなと思いました。
さて、春ドラマの前に、人事異動について。
何といってもテレ東の大江アナの凱旋帰国が最大のニュースです。本人のためには、ＮＹは１年だけと言うのは短すぎたと思います。とは言え、フジの背中が見えてきたテレ東としては、此処が勝負の仕掛け所と見たと言うことでしょうか。
我が家では朝はテレ朝が最近は点いているのですが、久富アナに代わって宇賀アナが登場して驚きました。二人とも次代のテレ朝を担う期待が高いので、いろいろ経験させようと言う意図でしょうか。でも、宇賀アナは朝の顔と言うタイプではないかも。
で、やっとドラマです。
新朝ドラの「花子とアン」は、中園脚本と言うことで最初の一週間は見ました。まるで、「おしん」みたいな作りで、うーん、これはどうなのよ？‥と言うことで離脱。このクールは注目作が多すぎて手が回らなくて‥(^_^;
ＮＨＫの「サイレントプア」は、最近、お肌が綺麗になって若返ったのではとさえ思わせる深田恭子。フカキョン見たさに初回を見ましたが、地味で重そうなので撤退しました。
赤丸急上昇中は、尾崎脚本の「ブラック・プレジデント」です。「結婚できない男」と似た作りで、自分の偏った考えを遠慮せずに周囲にぶつける男と、その暴走に翻弄される周囲と言う感じでしょうか。この主人公に、沢村一樹を持ってきたのは、主役キャストに頼らなくてもヒットさせられると言う尾崎脚本の自信の表れか？ 阿部寛や、堺雅人に頼らなくても勝てる所を見せて欲しいです。「結婚できない男」に続いて国仲ちゃんが翻弄される側の筆頭として登場。沢村の暴走が始まる度に、「あー、またやってくれちゃって‥」と言う困り顔をするのが可愛いです。黒木メイサが久しぶりに連ドラに出ているのですが、「ジウ」の時に比べて劣化した印象を受けます。
月９は見ないつもりでしたが、知らない内に家内が録画していたので初回だけ見ました。尾野真千子の「極悪がんぼ」です。脚本は「トッカン」のいずみ吉紘。どうかと思いましたが、話しが複雑すぎです。登場人物が多い、次から次へと前の人物の裏をかこうとする人物が現れる。と言うことで非常に理解しにくく、見づらいドラマでした。ネタバレですが、主人公カップルは、不動産詐欺に合います。そのお金を取り返すためにカードスキミングに手を染めます。ところが、ヤクザまがいの建設会社社長のカードを扱ってしまい利益を吐き出した上に迷惑料を請求されます。そこで、彼は消息不明になり、尾野一人で借金の請求に対処することになり、それを助けると称して現れた三浦友和が金を貸してくれます。しかし、今度は三浦への返済のために、離島の高級コールガールに売られそうになります。それを助けると称して表れた椎名桔平が偽装結婚を教唆してくれます。しかし、これは実は椎名が別の事案で地上げするための仕掛けなのでした。で、結局は結婚詐欺は妨害されて失敗。尾野のパートナーだった別の借金人の夏菜は離島へ流されてしまいます。尾野は彼女を救うために島に潜入して脱出を試みる‥と言う第１回です。「スティング」みたいな路線を狙っているのでしょうが、７５分のドラマに詰め込みすぎです‥(^_^;
尾野真千子と言えば、「ちりとてちん」の枠の後番が「カーネーション」なので、小躍りして録画しています。とっても楽しみ。
岡田恵和の「続・最後から二番目の恋」はスタートが遅くて、まだ見ていません。岡田脚本は手堅いですが、「ちゅらさん」は続編を重ねるごとにつまらなくなった経験があり、続編は少し心配。
「ＭＯＺＵ」は、「ダブルフェイス」の延長線のようですが、本編の完成度があまりに高かったので、これも少し心配。真木よう子、有村架純も登場するので録画しましたが、忙しくて見ていません‥(^_^; 余談ですが、「ダブルフェイス」の羽原大介は朝ドラ「マッサン」の脚本に決まったそうで、今、注目の脚本家の一人。ところで、「ＭＯＺＵ」は知らない人の脚本で、羽原さんのスケジュールが取れなかったのでしょうか？ そこも不安材料。
