ちむどんどんを見る

猪木の出身地で思い出しました。
朝ドラ、ついに終りました。
「#ちむどんどん反省会」が異常に盛り上がるほどに世間の「非・共感」を買いました。
ドラマ評論家の方の記事で、「そんなに酷い訳ではなく、これくらいの出来栄え(出来の悪さ)の物は過去にも何作品もあったはず」と言うのには個人的に大いに同意します。
しかし、それにも関わらず今回、反省会が盛り上がったのは、朝ドラには大抵の場合に共感できる視点人物がいるのに、今回は全然だったと言うことに尽きるのかなと思います。暢子は鈍感で無責任だし、賢秀はさらに無責任で生活破綻者です。二人を甘やかして育ててしまったお母さんにも共感できません。

良子が兄妹の中では一番デキが良いと思うのですが、それが故に奢っている部分がしばしば見えてしまい、やはり共感して視点を置く対象になり得ませんでした。
佐津川愛美と、中原丈雄の親子がいちばん共感できるというのでは、沖縄の家族の物語と言う看板に偽りありと言わざるを得ません。
長年、黒島結奈を見てきて楽しみにしていただけに失望感は深いです。
脚本の羽原大介は「マッサン」の時も大いにイライラさせてくれたので、今回が特別悪いとは言えないのですが、やっぱり脚本家としてのレベルがだいぶん下だということなんでしょうね。
「舞い上がれ」では、「心の傷を癒すということ」の桑原亮子が脚本を担当するそうですが、あまり良く知らないなので期待して良いかどうか良く判りません。
福原遥は、「正直不動産」で大いに実力をアピールした直後なので楽しみにしていますが。女優で期待して脚本家に裏切られたのが今回なので、あまり期待しすぎない方が良いかとは思っています。共感できる視点人物がいて欲しいとは切に願います。