テレ朝の２時間ドラマです。
愛しの常盤ちゃん主演。
タイトルから判る通り、とんでもない話しですが、これが実話ベースだと言うのですから恐ろしい。
主演は玉木宏で、町工場の社長で、苦労を掛けた妻（常盤ちゃん）がいながら愛人を囲います。愛人が木村多江と言うのですが、想像されるような幸薄い待つ女ではありません。町工場が火事で仕送りが滞ると、三人の隠し子を連れて乗り込んで来ます。さらに、子供たちを置いて出て行き、さっさと引っ越して地方で別の男を作ってしまいます。凄いなぁ。
置いて行かれた子供たちですが、愛人の子供に虐待と言って良いほど冷たくする妻。最後には、子供たちを順番に処分するべく、先ず末っ子を自分で手に掛けます。そして、夫に、真ん中の長女を捨てて来るように命じます。最後は長男ですが、既に物心ついている長男は捨てても帰ってきてしまうので毒殺を命じます。
恐ろしい話しですが、最後は小説と違って妻の常盤ちゃんが罪を告白した上で服毒自殺します。確かに、彼女が主犯ですし、教唆犯なのですが、それでも彼女が根っからの悪人だったようには思えない所に本作品の後味の悪さと深みがありました。
とは言え、おまえまるで鬼だぞと夫に言われる鬼の形相の演技は凄いです。原作では妻は決して美人ではないと思うのですが、美人の鬼の形相の方が凄味があります。
常盤ちゃんの清張ドラマと言えば「疑惑」がありましたが、調べると５年も前なのですね。そうか、５年ぶりか。また別の作品を演じて見せて欲しいものです。演技力も美貌も折り紙つきですから。思えば、５年前は、その常盤ちゃんを食う程だった尾野真千子ですが、月９失敗、電撃結婚、離婚を経て最近は露出が減っていて残念です。
