GJ最新号です。
池田康隆です。
そう言えば、GJを入手したと言うエントリーをまだ書いていません(苦笑)。
薔薇戦争が、イギリスの王座を巡る内戦であることくらいしか日本では知られていないかも知れません。確かに、とっても複雑怪奇な戦争で、登場人物が多い上に調略による寝返りも頻繁だったので理解しにくいです。
AHの古典「キングメーカー」が有名で、筆者も一時期持っていましたが、題材自体の理解が浅くてあまり楽しめずに手放してしまいました。今にして惜しいと思いますが、再入手するかと言われると、本作が登場したのならもう良いかとも。
とにかく、日本では対戦相手を探すのが難しく、2人用で日本語版のゲームがあるなら、それでなんとかするよりないでしょう。
ルールは4ページしかありません。ユニット数も少なくハーフサイズゲームですので、すぐに始められます。
基本は太平記システム。ただし、登場する貴族が最初からランダムにカップから引き、追加の貴族も同様です。加えて、戦闘開始時に調略チェックができるので、敵味方の関係が非常に流動的です。そういう戦争だから、これで良いのですが、作戦を立てにくいこと夥しい。
また、太平記システムなので、1スタックずつ機動するチェスライクムーブが非常に悩ましい。これに上記の流動的な情勢が輪を掛けるので、まぁどうして良いのか見当も付きません。
両軍が睨み合う重要拠点で、相手より手数(貴族数)が多いことが非常に重要になります。しかし、そこに貴族を増援として得られるかはランダムな訳です。
今回のソロプレイでは、ヨーク陣営が運に恵まれて3ターン目には+11点となってサドンデス勝利しました。毎回の貴族引きや調略結果により、展開は大きく変わるのでバランスが悪いと言うことではありません。ただ、作戦研究のしようがない感じは受けました。
作戦研究が好きな人には向かないゲームかと思います。