七つの会議を見る

劇場版の方です。

二回目で、TVドラマ版を入れれば三回目です。一番盛り上がる偽装に関してはネタ割れなのですが、それでも非常に面白く見ることができました。

野村萬斎八角さんの怪演と、朝倉あきのひたむき感が、非常に良いコンビネーションになっています。これにお荷物二課から栄転で大問題を抱える一課に異動になってあたふたする及川光博が組み合わせられて見事な相乗作用です。

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また、悪役陣の責任の押し付け合いが見所です。

社長の橋爪功は、最初は自分は何も知らない、被害者だと主張して、片岡愛之助を責めます。なるほどと思ってみていると、真相が明らかになっていくに連れ、実は主犯であったことが。

本来、小心者である橋爪がなんでこんなことを思いついたかと言えば、そこには二十年前の悪のお手本、鹿賀丈史がいる。そこまでは逃げきれずに責任を取ることになります。

しかし、そうした偽装、隠蔽体質の背景要因であるノルマを課す御前様、北大路欣也は最後まで逃げ切ります。此処でも、本当に悪い奴までは手が届かないという悲しいエンディングが。

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とは言え、朝倉あきが、ドーナツ納入業者として晴れ晴れとした笑顔を見せるエピローグは一定の清涼感があります。

あまりに面白かったので、早々に三回目を見ようかと。