終りまで見ました。
「サギデカ」もヘヴィー級でしたが、これもヘヴィー級でした。
メディアの在り方について考えさせる作品なのですが、ミステリーとしても四重構造になっていました。
最初は捜査かく乱を目論んだ誘拐事件。
実は未成年同士のいじめのエスカレートによる殺人。
と思わせたら、その容疑者と全く別の犯人が逮捕され、SNS上のトラブルが原因とされます。
ところが、犯人たちの誰も首を絞めていないというのに死因は絞殺。実は犯人たちの暴行事件の後に、真犯人がいたことが判ります。
被害者は真犯人に助けを求めたのですが、その前に別の人物に助けを求めて二十回以上も電話していたことが判ります。しかし、その人物は一度も電話に出ることはありませんでした。
日本の法律では真犯人までしか裁けないのですが、助けを求める電話を見捨てた人物について報道することを主人公(新木優子)は選びます。
新木優子は、今までと路線の違う役に取り組んで幅を広げて見せたかと思います。ただ、煮詰まった表情をすると鼻の穴が目立つのが気になりました(笑)
真価を問われるのは次にどんな役のオファーが来るかを見ることになるでしょう。