☆エリヌス-戒厳令-を読む

航空宇宙軍史の本編に戻りました。

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エリヌスは、天王星の衛星です。

航空宇宙軍史ですから、てっきり実在だと思っていたのですが、調べたら架空のものだそうです。

外惑星動乱から20年。いまもガリレオ衛星では根強い外惑星地下組織が、エリヌスでクーデターを起こして政権奪取しようという話しです。一応の建付けは。

しかし、航空宇宙軍の大規模演習との兼ね合いで、思わぬ所で接触交戦となるなどして思ったようには進みません。

そして、エリヌスでは、SPA地下組織と、エリヌス公安警察の知力を振り絞った戦いとなります。

例によって人物整理しますが、ネタバレ注意です。

オグ

天王星系では、外惑星動乱以前の天王星開発時に植民してきたものをオリジナルと呼ぶ。オリジナルの一人だが、探鉱作業用に改造された頑健な体躯のサイボーグ。緒方優の配偶者だったことが最後に明かされる。

安井一曹

航空宇宙軍のゾディアック級フリゲートアクエリアスの兵員食堂コック。エリヌスでの地上戦闘が想定される事態となり、陸戦隊の追加要員に編入される。

タマン三曹

同じくアクエリアスの要員。安井の後輩。捕虜になったジャムナにやさしくしようとして大変な目に会ってしまう。

武田大佐

アクエリアス艦長。

ヴェルナー大佐

航空宇宙軍警務隊、大佐。エリヌスでのSPAの蜂起計画を察知してアクエリアスに乗艦してきた。武田大佐は、この男から危険な香りを感じ取る。

ジャジ

オグと同じオリジナルの一人で、坑道暮らしをしている。その昔に代理判事をしていたことからジャッジという綽名で呼ばれており、ジャジとなった。外惑星動乱時には、航宙艦乗りになったが負傷して使い物にならなくなり坑道に戻ってきた。

ロペス公安部長

エリヌス警察の公安部長。冴えない小男だが、実はかなりの切れ者。エリヌスを舞台にした公安警察とSPAの闘争ゲームの公安警察側のリーダープレイヤー。

チュー大尉

アクエリアスの副官。本来はブリッジ勤務だが、エリヌス攻防戦では陸戦要員が不足したため、陸戦指揮官として現場に出る。

テムジン中尉

陸戦隊A中隊指揮官。本職だけあって高い戦闘力を持っている。

ソンタグ医師

外惑星動乱後に入植してきたガリレアン中心のセカンダリーが住むダウン・エリアの診療所の医師。

マルコーニ刑事課長

ロペス公安部長の右腕的存在。部長の切れることは認めている。

ジャムナ

SPAが投入した蜂起作戦のための援軍指導者の一人。黒髪のアジア系女性。日本系と目される。クライマックスでオグと出会うが、オグは彼女を見て「優」だと見間違える。実際には緒方優(タナトス戦闘団を読むを参照)の娘らしい。

線は細いが、実は凶悪な戦闘能力と鉄の意志を持っている。

ソコロフ

ネプチューンライナーズ702便の次席。

SPAの指導者、オライオンとプロフェッサーを乗せてしまったことから巻き込まれてしまう。

教授

プロフェッサーと呼ばれるSPAの穏健派の指導者。蜂起成功後の政府首班として送り込まれる。しかし、実際にはSPAの人間ではないことが最後の最後に明かされる。

ミンスキイ中佐

SPAの指導者、ガニメデから今回の一連の蜂起作戦を指導している。(最後の戦闘航海を読む参照)

オロイクルミ

ミンスキイの隣人。東アフリカから来たらしい。

ザカリア

ダウンエリアの食料再生産工場の工員。セカンダリー。エリヌスで施行された比率雇用義務の都合でエリヌスでは職が得やすいことから移住してきた。

ムハンマド班長

エリヌス公安警察の正規警官。SPAとの戦闘にあっては、正規警官は公安部長側のエリートとして激戦区に投入されることになる。

正規警官と言っても拳銃しか持たず、自動小銃を持つSPA蜂起部隊には歯が立たない。

デュラン

ソコロフと同じ船の乗員。彼もまた巻き込まれて前線にソコロフと共に立つことになる。

ラファー

オグやジャジと同じオリジナルのサイボーグ。にやけた笑顔をしているため、ラファーと呼ばれている。