「巡洋艦サラマンダー」再開です。
「アナンケ迎撃作戦」は、事実上、最後の海戦です。
アナンケ群は、木星の衛星群の中で一番外側を回っています。アナンケはその中でも最大のものです。
タイタンの脱落で戦争継続が困難になった外惑星同盟は、戦闘力のある艦を第一艦隊に、戦闘になったら役に立たなそうな艦を第二艦隊に編成しました。
第二艦隊を囮として敵主力艦隊を木星宙域に誘引した上で、その攻撃を実行させた上で、後から追ってくる補給艦隊を第一艦隊で撃破し、補給切れで木星宙域にある主力艦隊を取引材料に講和しようというのです。
しかし、第二艦隊は二つの敵主力艦隊を探知します。そのそれぞれに３隻のゾディアック級フリゲートがいるのです。開戦時には４隻しかなかったはずのゾディアックがいつの間に？
さらに、それぞれに対応する補給艦隊を探知し、４つの敵艦隊を探知した外惑星同盟側は絶望に追い込まれます。
ミッチナー将軍率いる第一艦隊は、特攻を試みますが、その途中でミッチナー将軍は死亡して外惑星同盟側は無条件降伏となります。
カリスト開戦前夜では悪役的な存在だったミッチナーですが、その死をもって動乱は終息することになります。
