四つの敗戦を見て考える

 先日書いた通り、四つの敗戦はドレスデン前後の4つのフランス軍の敗戦を扱っています。

 その大きな特徴に、

 ナポレオン御大がいない所で(主として)プロシア軍が主導して攻勢に出ている

 と言うことがあります。

 かくしてフランスはボディブロー攻撃を受け続けることになり、これは最終的に10月のライプチヒでのフランスの破局へと繋がっていきます。その意味で、この4つの敗戦は終りの始まりとして重要なのだなと思うようになりました。

 ナポレオン戦争の諸会戦の中でも規模の大きいもの4つは、スモレンスク、ボロディノ、ドレスデン、ライプツィッヒです。

 ライブラリーシリーズでは、最初の二つは「ナポレオン・アゲインスト・ロシア」に採録されました。

 ライプツィッヒは独立した作品として既に第5版となっています(画像は第2版)。

 不思議なことにドレスデンがまだ扱われていないので、シリーズ完結までには登場するものと思われますが、いつのことやら判りません。突然、シリーズがイタリア戦役にタイムワープしてしまったので、全然、見当も付かなくなりました。