☆九段下駅を読む

 竹書房文庫です。

 去年の夏の発売、今年の星雲賞海外長編部門の候補に挙がっていたので網に掛かってきました。しかし、amazonのレビューを読むと、あまり良くは書かれていない。そこで、買うのは辞めて図書館で借りてきました。

 悪いレビューのお陰でハードルが下がっていたのが良かったのか、かなり楽しく読めました。世界観的には非常に「士郎正宗的」です。近未来、日本、テロリスト、刑事の国際的なバディもの。

 日本の震災に乗じて中国が攻めてきて、東京は東西に分断され、東はアメリカ、西は中国の統括下に置かれます。で、中間緩衝地帯をASEANが管理しているという。桜田門は中国領内になってしまったので、警視庁は九段下に移転しています。なので、九段下駅です。

 で、警視庁の都警部補が、アメリカ側の平和維持軍のエマ中尉の協力を受けて一緒に捜査するように言われて動き出すバディものです。

 エマは、モノクルのような視覚強化インプラントを入れています。二人に限らず多くの人はスリーヴと言われる洋服の袖に埋め込まれた接触式情報交換端末で大量の情報をやりとりしています。

 事件自体はいろいろで、10本からなる連作長編です。

 最初は地下鉄駅で死亡後に群衆に踏まれて顔が判らなくなった「顔のない死体」。次は義手や義足が人間を乗っ取ってしまう「体のない腕」。転落死した重役が被害者の「堕ちた重役」。

 最後が「外患罪」が審議されている国会議事堂内での狙撃テロを扱う「外患罪」です。最後のものは、閉鎖空間でのテロと、実は元は狙撃手だったと言うエマが戦う迫真の一作です。作者は4人で手分けして書いていて、翻訳も4人で分担です。

 攻殻機動隊みたいでもあるのですが、「相棒」の一連の加西、鶴田との対決のシリーズみたいでもあります。

https://bqsfgame.hatenablog.com/entry/2021/11/03/

 映像化するなら、個人的にはこんな感じでしょうか。新鮮さ重視。

   都:藤原さくら

   エマ:福地桃子

 もっと新鮮にするなら、乃木坂コンビにして

   都:久保志緒里

   エマ:弓木奈於

 うん、これも良い感じだと思います。都:遠藤さくらもありかなと思います。久保が大河に出て知名度が上がってしまいフレッシュ感が損なわれたので。

 そういう遠藤さくらも「爛漫」の千歳ちゃんが成長したら遠藤になっていてビックリさせてくれた訳ですが。都を遠藤にしてエマにしおちゃんと言うのも悪くなさそうですね。エマはハーフっぽい感じならだれでも良いとすれば遠藤との釣り合いからすれば5期生の池田テレサか。