ゴールデンカムイを観る

 今年二度目の映画館です。
 昔住んでいた上大岡のトーホーです。
 今回はエンタメをと思い、公開週で、王様のブランチで初登場1位を取った本作を選びました。期待を裏切らない出来栄えでした。

 北海道に長く住んだものとしては、北海道、アイヌ、ヒグマ、小樽というあたりで非常に琴線に触れました。
 しかし、冒頭は二〇三高地。「不死身の杉本」の自己紹介みたいなものですが、最後の方の彼の幼馴染とのエピソードに再登場してきます。
 二百三を生き残って数年後の北海道。
 今度はヒグマとの対決になります。ヒグマを倒して生き残った所で出会うアイヌの少女(と言うには随分と成熟していますが)が山田杏奈。電車の吊り広告で、「そこはビューカードでしょう」の人です。本作公開に合わせて「そこはゴールデンカムイでしょう」とペアになった吊り広告も登場して赤丸急上昇中。

 ちゃおガールというマイナーコースからの出世で、ネクストブレイクランキングなどで注目され、ここへ来ていよいよ大成かと言う。

 ヒグマの後、地図を入れ墨された男たちと遭遇し、そこからアイヌの隠し財宝の捜索の話しへ。こういう話しのお約束として、同じものを狙う悪役たちと激突することになります。
 悪役メンバーのキャラが立っていてキャストも豪華です。

 最初に出てくるのは日露戦争日本陸軍最強と言われた第7師団の尾形大尉(眞栄田郷敦)。彼を凍てつく河に投げ込んだことで第七師団との因縁が発生します。一方で、地図の入れ墨男たちの脱獄を指揮した侍が、新選組副長、土方歳三舘ひろし)。
 入れ墨男の一人、怪力無双の牛山(勝矢)。第七師団の普通の士官である谷垣中尉(大谷亮平)に、サイコな司令官、鶴見中尉(玉木宏)、その部下のサイコパスな二階堂兄弟(八木拓海)。
 コミックリリーフ役に入れ墨男の一人でもある脱獄上手の白石(矢本悠馬)。彼だけは杉本とアスィリパの味方になります。
 二時間強の全編、次々にアクションが展開され、おなかいっぱいな感じです。
 強いて言えば、少し血腥過ぎるかなと思いますし、結局、なんの決着も付かずほとんどの悪役と共に次に続くとなってしまうのが物足りない感じです(今回で姿を消したのは二階堂兄弟くらいです)。そういう意味では「るろうに剣心:京都大火編の前編」みたいな感じです。あれよりさらに勿体ない感が強いでしょうか。近日続編公開を望みます。
 ちなみに京都大火編は、2014年の8月9月に連続公開されました。
 最初から二本纏めて作って出来上ってからの公開だったのですね。