前回でついに花ノ井が完全退場して、場面は変わって幕閣に。
それでも腐っても主役の蔦重ですが、茶屋の炉端でつくねんとしています。

花ノ井と本屋をやる夢破れてしまい、そりゃガッカリもしようというものです。
須原屋情報によると、鱗形屋は資金繰りが悪化して次の青本を出す目途が立たないとのことです。

そんな吉原断片情報だけ入れておいて幕閣へ。
将軍のお世継ぎである西の丸様は、経済政策の勉強に余念がないそうです。
金を握る町人が強くなる時代、将軍は金の事をわからないので田沼におんぶにだっこではいけないという思いです。為政者として見習うべき姿勢です。

大奥総取締の冨永愛の訪問を受ける田沼。
田沼が懐中から取り出した柄物の財布を見た高岳は、西の丸様のお誕生日に許婚者がプレゼントを探しているので、この柄物で鷹狩り用の手袋を作ってもらえまいかと田沼に頼みます。
お安い御用と引き受けてしまう田沼。

場面変わって、平沢です。鱗から青本を出せなくなったので、耕書堂から新シリーズを出せないかと相談に来ます。これに便乗する北尾政寅。

その話しを伝え聞いた次郎兵衛。

さて、吉原をちょっと挟んで時間経過を出しておいて、西の丸様の鷹狩り。

田沼手配の柄物の手袋をして鷹狩に臨んでいる西の丸様。緊張すると親指の爪を噛む癖は母(知保の方)譲りです。
すると、突然、倒れてしまう西の丸。

残念ながら、そのまま急死してしまいます。
怒り狂う実母の高梨臨。

言いがかりだと側近はとりなしますが、言われた田沼は西の丸が噛んだ手袋が自分の手配のものなので、これは不味いと感じます。
そこで、知恵者である源内に謎解きを依頼します。

ともかく自分に直結する物証の回収を思い立った田沼

そのために呼び出された大富豪同心(中村隼人)。

しかし、長谷川の努力は時すでに遅く、手袋は白眉毛(松平武元)が保管していました。
これは不味いことになったと思う田沼ですが、そんな彼の所に予想に違わず武元から呼び出しが掛かります。
いよいよ決戦かと思いドキドキさせられましたが、そんな単純な脚本を書く森下佳子ではありませんでした。

ここで肉薄する渡辺謙

田沼も生きた心地もしなかったことでしょう。

というのが武元の結論でした。
田沼の仕業であれば、手袋の回収を事前に手配し、よもや武元に抑えられるようなしくじりをするはずがないというのです。

ここで田沼を真犯人としてしまえば、本当の真犯人を逃がしてしまうという武元のスーパー推理。
これを聞いて立ち上がる田沼。

いや、さすがは石坂浩二です。まあ「草燃える」の頼朝ですからね。ただの偏屈老人という使い方も使われ方もありえないわけです。

意見の違いがあることは改めてはっきりとさせます。

それが当世であることはわしにも分かる、と述べた上で金について、


なんと見識の高いことか。
ここで思わせぶりに、この人が一瞬映りました。
傀儡回しのお兄さん、一橋治済。

その夜、寝所の武元は荒い呼吸で苦しそうです。

その寝所の廊下を通り過ぎる影が映りますか、この影はなんとなく高岳っぽくも見えました。
側近たちに武元との会談の様子を説明した田沼。

と、みな安堵したのですが‥。
と言う所で終劇です。
いや、突然の暗殺劇から、一挙に本格ミステリーに。
さすがの森下佳子です。