×クロストークを読む

コニー・ウィリスの最新作です。

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2018年師走刊行。一年以上も寝かせてしまいました。今回の入院で一挙に読破。

新書二段組みで705ページのヘヴィー級。

かなり迷いましたが、「×」としました。

もともと☆、○、×の評価は、自分が後に再読する時の指標として付けているものです。×は、再読しなくても良いのではないかと言う未来の自分へのメッセージです。

つまらなくはありません。

ただ、兎にも角にも主人公のブリディの頭の悪さが耐えられません。状況認識が完全に間違っています。その結果、行動の意思決定が悉く間違っています。そして、事態を悪化させて、次々に事件をこじらせていきます。

まぁ、そうでないとストーリーが展開しないので、設定上やむをえない愚かさなのですが‥。

とは言え、この愚か者のヒロインの一人称で事件全体を再び700ページも読めるかと言えば、正直に言ってあまりにストレスが大きすぎて持ちこたえられないと判断しました。

○囲碁AIが変えた新しい布石・定石の考え方

囲碁人ブックスです。

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NHK杯の時計係を務めていた安斎七段の著書。

これは纏め方が非常に良く出来ている良書だと思いました。

AIが出てきてから、昔なら「筋が悪い」、「田舎へ帰れ」と言われるような手段がプロの碁に頻出するようになりました。

全体を通して特に感じたことは、

1:いきなり相手の石に密着するような手は筋が悪いとされていたが、実際に打ってみると急に形勢を損じるほどは悪くない

2:密着して相手の応手を問い、先に相手に意思決定させて置いて裏をかくことができる場合は、しばしば有力である

典型的な事例としては、p197の「華麗なコンビネーション」が挙げられます。

ただ、「相手の裏をかく」という極めて人間同士的な駆け引きから有力な手段をAIが自己対戦で開発してくるというのが、非常に不思議な印象は受けました。

p86の「石の形のはずが」の一間かかりに対する外付けからのハネ定石は、筆者が高校時代に勉強した頃も、定石書には載っていたけれど実戦では見たことがありませんでした。「打たれなくなった」と聞いても、何をいまさら感ありました。ただ、なぜ打たれないのかを定性的にでもきちんと説明を聞くのは初めてなので新鮮ではありました。

いきなり三々、ツケ二段などの大流行形はもちろん議論されています。

個人的に非常に興味深い手段と思ったのは、p43の星への掛かりから発生する基本定石の途中で手を抜いてしまう手段です。

定石の途中で手を抜くのは概して悪いと教わった世代なのですが、なるほど此処で手を抜くことを視野に入れて良いものなのかと大いに目から鱗でした。

最近、気になる女性:サーヤ

お笑い第7世代の一角、ラランドのサーヤです。

上智大学スペイン語学科卒だそうです。

昔の彼女が、同大学ポルトガル語学科卒だったので、なんとなく近しいものを感じます。中高一貫の女子高という所も共通。

しかし、広告代理店勤務で兼業お笑い芸人と言うのはスゴすぎます。

カワイイのに毒舌キャラで売っていて、同じ世代のお笑い芸人でブスで売っているコたちを頭から扱き下ろしに掛かるのをどう受け止めるかで評価は大いに変わりそうな気がします。

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勤め人らしく、スーツが似合います。

年齢の割に昭和なガラクタ知識を良く知っている(個人的には、ここがポイント高い)のは、記憶力が抜群で一度見聞したものは漏れなくインプットされるタイプなのかなと思います。記憶力が高く評価される教育制度の中で育ってきた世代の末裔なのかなと思ったりも。

SPEC翔を見る

入院生活で最大の成果は、AMAZONプライムを見る方法を学習したことです(笑)

と言うことで、Aプライムで見ました。

サトリちゃんが死んでしまうのですね。あまりにショックで夜も眠れませんでした(嘘)

今回の真の悪役が誰だかを最後まで見せないように演出しているので、少しわかりにくいでしょうか。

途中までは、宅間孝行のテレポーターかと思わせて置いて。

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そうですか。この人ですか。

 

 

 

 

ネタバレ注意!

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なぜサトリのポーズをしているのかは、本編を見てください。

ついに明かされる当麻のスペック。

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なんでサトリにブレインクローしているかも、本編を見てください。

最近、気になる女性:日向カンナ

「アメトーク」の踊りたくない芸人の先生役で登場する女性です。

ダンスが上手なのは当然として、顔もカワイイし表情も良い。なんと、30を過ぎたタイミングでの初グラビア登場はビックリです。もっと早くにどこかで発掘されていて良い素材だったと思います。

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新聞記者:4を見る

入院中にTVで見ました。

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「青梅〜磐梯山徳川埋蔵金を探す…伝説が呼ぶ湯煙り連続殺人!!」

徳川埋蔵金絡みです。

主演は村上弘明。今回のヒロインは、恩師の娘役の金子さやか

恩師の転落事故から数年。新たに起こった殺人事件が事故と関連しているのではないかと疑って調査し始めます。そこに徳川埋蔵金の地図を発見したといういかがわしいネタが絡んできて。

結構、凝った脚本で。新しい殺人事件と政治家の二世、政治家の第一秘書(新事件の被害者)が絡んできてややこしくなります。これにコケシの謎が絡みます。

最後は、覚醒剤取引事件の摘発、福島県警捜査一課の癒着、埋蔵金の末路など、いろいろと一気に剛腕で回収します。

結構、面白く見られましたが、惜しむらくはヒロインの金子さやかのクライマックスでの泣き顔が可愛くなくて、そこだけ許せませんでした。

G spirits NWA特集を読む

AMAZONのお薦めでしつこく出てくるので買いました(苦笑)

まぁ、樽に入った魚を狙い撃つがごときマーケティングです。困ったものです。

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「総本山セントルイスのギャラ事情」は、セントルイスのファイトマネーなどの支払い明細から見た興行状況です。

最初は支払い明細をめくってもそんなに面白くないかと思ったのですが、これが意外なほどに面白い。NWAチャンピオンとはどういう格の物なのか。ミズーリヘヴィー級王者とはどういうものなのか。アンドレはNYからのゲストですがどれくらいもらっていたのか。

この後の「6人の世界チャンピオン」、「テリトリー制の終幕」、「年次総会の中身」などを総合してみるといろいろ判ります。

 

1:NWAチャンピオンというのは、レスリングが強い人がなるものではなくて、NWAチャンピオンという仕事の中身を判っていて責任を果たせる人がなるものだった

2:総本山セントルイスの月2回興行は、1回がNWAヘヴィー級王座戦がメイン、もう1回はミズーリヘヴィー級がメイン。そして、後者で箱をいっぱいに出来るかどうかでNWA王者の適性がテストされていた

3:NWAはプロモーターの互助会であると同時に、既存プロモーターが互いの権益を擁護するための保守的システムとして機能していた

4:その結果、同じテリトリーに後発の興行組織が出てくると、それを迫害する動きをした。それが日本では全日本優遇、新日本冷遇として働いた

5:しかし、馬場との関係が深いレイスが王者な間は新日本へのNWA王者参戦はなかったが、レイス以外が王者になった時(ローデスが想定されていた)には在り得るということになっていた