G spirits NWA特集を読む

AMAZONのお薦めでしつこく出てくるので買いました(苦笑)

まぁ、樽に入った魚を狙い撃つがごときマーケティングです。困ったものです。

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「総本山セントルイスのギャラ事情」は、セントルイスのファイトマネーなどの支払い明細から見た興行状況です。

最初は支払い明細をめくってもそんなに面白くないかと思ったのですが、これが意外なほどに面白い。NWAチャンピオンとはどういう格の物なのか。ミズーリヘヴィー級王者とはどういうものなのか。アンドレはNYからのゲストですがどれくらいもらっていたのか。

この後の「6人の世界チャンピオン」、「テリトリー制の終幕」、「年次総会の中身」などを総合してみるといろいろ判ります。

 

1:NWAチャンピオンというのは、レスリングが強い人がなるものではなくて、NWAチャンピオンという仕事の中身を判っていて責任を果たせる人がなるものだった

2:総本山セントルイスの月2回興行は、1回がNWAヘヴィー級王座戦がメイン、もう1回はミズーリヘヴィー級がメイン。そして、後者で箱をいっぱいに出来るかどうかでNWA王者の適性がテストされていた

3:NWAはプロモーターの互助会であると同時に、既存プロモーターが互いの権益を擁護するための保守的システムとして機能していた

4:その結果、同じテリトリーに後発の興行組織が出てくると、それを迫害する動きをした。それが日本では全日本優遇、新日本冷遇として働いた

5:しかし、馬場との関係が深いレイスが王者な間は新日本へのNWA王者参戦はなかったが、レイス以外が王者になった時(ローデスが想定されていた)には在り得るということになっていた