アップフロント:要塞奪取をソロプレイ

bqsfgame2005-06-03

アップフロント」を結局「パトロールシナリオだけのゲーム」にしてしまう挫折例で多いのはシナリオCの要塞奪取ではないかと思う。実はわたしもそうだった。Pちゃんと遭遇して、ランダムシナリオ設定ルールでいろいろなシナリオをともかくどんどんやるようになって状況が変わったのだが。
シナリオCは、防御側にトーチカがあって、攻撃側はこれを撃破しに行くと言うシナリオ。防御側は移動の必要が薄く、あまり使い道のないカードが多くなるため、プレイが停滞しがちになる。手札が停滞して回らないカードゲームというのはつまらないもので、このシナリオをプレイして「やはり両軍とも移動も射撃も選択肢にあるパトロールシナリオが面白い」という結論になる人は多いと思う。
「スコードリーダー」もシナリオ2が似たような設定だが、どうして選択肢が狭くなるシナリオを早めに持ってくるのだろう。「スコードリーダー」であれば、シナリオ4を先に持ってきて地形が広くなって選択肢が広がるところを見せた方が面白いと思う。「アップフロント」でも、こうした特殊性が高く選択肢が狭いシナリオはもっと後に回した方が良かったと思う。ルール学習と言う点で、車両が複雑なので、歩兵だけのシナリオを先に回そうという思想だが、プレイバリューという点で失敗だと思う。実際「スコードリーダー」でもシナリオ2で挫折した人は多いと思うし、「アップフロント」については上述した通りである。「システムが提供できる面白さ」を見せることの方が、プレイヤーに最後まで食いついてもらうためには重要なのではないだろうか?
という訳で好きではないシナリオだったのだが、今日のソロプレイではドイツ軍がトーチカに接敵することに成功。見事に爆薬攻撃でトーチカを撃破してしまった。このシナリオ自体をほとんどプレイしていないこともあるが、初めて見た光景だった。ちなみに初日からドイツがソビエトを3連破中。