フラッシュポイントゴランのレビューを読む

bqsfgame2006-07-21

レバノン情勢が緊迫。そこで思い出したのがマーク・ハーマンの第五次中東戦争仮想戦ゲーム「フラッシュポイント・ゴラン」。と言っても気楽にすぐにプレイできるようなゲームでもないので、先ずレビューを探してみた。ギークでのコメントを見ると、評価はぼちぼちと言ったところか。さらに日本語で検索していくと、旧GJの51号に田島さんの詳細なレビューがあるのを見つけた。
両者を総合した結論として、
①現代戦の戦術的作戦級ゲームの一つの到達点である
②残念ながら舞台の状況上、イスラエルの制空能力と索敵能力が圧倒的である
③したがってアラブ側の奇襲シナリオでないと状況に多少なりともバランスを求めることは厳しい
④初期の奇襲を除けば制空・索敵能力関連のルールが強力で、アラブ側がなにか少しでもアクションを(たとえ戦線後方でも)すればモグラ叩きのように叩かれるというシチュエーションらしい
⑤結果としてアラブは奇襲で陸戦で戦果を挙げ、イスラエルが体制を立て直した後は隠忍自重して国連停戦を待つということになるらしい
⑥勝利条件はそれなりに設定されているので勝敗を争うゲームとして著しくアンバランスということではない
上述の理解からすると、現代戦のシミュレーションとして良くできているようだが、二人用のエンターテイメントとしては難しい出来栄えということだろうか。シミュレーションとしての題材の理解に重きを置くプレイヤーが揃わないと難しいという印象を受けた。