問題点の指摘

全体としては非常にプレイアブルだと思った。初見でプレイしてこのくらい進めば悪くないと思う。
ただ、気になるところがいくつかあって先に指摘しておくと
1)ルールの完成度はやはり問題がある。具体的なプレイで問題になったのは、戦闘の手順の説明がそもそも途中までしかない。これはプレイエイドの方には最後まできちんと説明があり、そちらを参照すると大きな問題はない。だが具体的な例としては街に対する攻撃で攻撃側が勝利しながら防御側が後退しなかった場合にどうするのか‥という部分がルールブックにはない。陸戦ルールまではちゃんとしているかと思っていたので、非常にガッカリさせられた。結構、大きなバグで、このパターンは頻繁にプレイ上は生じるので大幅減点だろう。
2)1ターンのスケールが25年、地中海世界全体を描いたマップというゲームにあっては、いささか戦闘ルールの戦術的な要素は不要に細かすぎるだろう。バーグ先生が並行してアンシェントワールドシリーズをデザインしているのでこういうことになっているのかも知れないが、1ターン1年というアンシェントワールドにおいて個々の戦闘を感じさせるために必要なシステムが、1ターン25年のゲームでも必要だと言うのはデザイン思想として不自然なのではないかという気がする。特に象のルールがあるのは、史実での象の影響力からすると、古代戦フレーバーとして俗受けを狙ったと言われても仕方がないのではないか‥(^_^;