ショートゲームレビュー:インターステラーウォー

bqsfgame2007-04-07

イギリスのアタックティクスの銀河戦争ゲーム。
この会社は日本では知名度が低いが、それなりにゲームを出していて、北アフリカ戦、ノルマンディー上陸戦、アルンヘム戦、英国本土航空決戦などイギリスが関わった著名なWW2の戦闘をシンプルなウォーゲームとして出版していた。基本的には、初心者用ゲームに徹していて、「インターステラーウォー」も現在の基準で言えばごくごくシンプル。
ゲームは二つの銀河帝国が激突し、ゲームシステムも含めてGDWの「インペリウム」あたりを意識した作りで、体裁もちゃんとしたブックケース。コンポもハーフサイズだがハードボードだし、きちんとダイカットされたユニットには艦種ごとに異なるシルエットシンボルがきちんと入っている。
インペリウム」と同じで、マップはジャンプルートで結ばれたポイントトゥポイント方式。移動は軽艦艇は1ターンに2ルート分のジャンプ、重艦艇は1ルート分のジャンプ。
戦闘ルールは、遭遇した艦隊同士で、まず軽艦艇同士が、その後で重艦艇まで参加した全面戦闘が行われる方式。軽艦艇同士の戦闘が決着したところで離脱を試みられるようになっており、軽艦艇の機動優位が出ていたりして、多少の味付けがされている。
基本ゲーム、中級ゲームは学習用の位置付け。上級ゲームは、二つのシナリオが用意されている。センデ帝国の奇襲攻撃から始まるシナリオと、相手のアキリ帝国も満を持しているアルマゲドンシナリオ。
結構ちゃんと作ってあると思うのだが、背景世界の作り込みには熱がないようで、ほとんど背景説明がない。此処をきちんとやっていれば隠れた佳作と呼ばれたかも知れない。