やってみました。
これはなかなかの佳作だと思いました。
攻城戦のゲームに面白いものは少ないと言う話しは何度かしていますが、これは珍しく面白い。
第一に城方の防御メリットに関する表現が、独創的なものになっています。
従来の攻城戦の多くでの表現は、城壁を越す射撃や白兵戦で防御側に有利な修正が付いて攻撃の戦果が上がらないというものです。これに加えて城方が退却を無視できたり、攻め方が戦闘後前進をできなかったりします。
ところが、本作にはそうした要素が全然ありません。
にも関わらず八王子城は攻めるに難いのです。
理由は、ポイントトゥポイントの移動システムですが、各ポイントごとにスタッキング制限が設けられていることにあります。そして、戦闘は同一ポイント戦闘になります。
するとどういうことが起こるかと言うと、城方が守るマスAの容量が大きいとすれば防御側はその容量のユニットで守ります。そこへ攻め込むのに容量の小さいBのマスを通らなければならないとします。そうすると攻め方はこの容量のユニットしか1ターンには送り込めません。そして戦闘は、マスの双方の戦力を合計して1回だけ実施します。そうすると、ユニットの質はともかくとして、量では城方が圧倒的に有利な戦闘しか実施できません。かくて攻めるのが難しくなっているのです。こうしたボトルネックが本丸に至るまで何箇所か設定されていて、それらを期限内に全て突破するのは容易ならぬことなのです。
他に射撃についても工夫があるのですが、それは明日の英文レビューで。