STSTプロジェクト:取引のメカニクス

「スタートレーダー」の心臓部分は国際交易メカニクスだと思っている。
6つの星系には、4種類の資源の需要と供給が存在している。星系によっては需給のない資源もあるので、全部で18の取引となっている。
基本的には2ダイスを振り、その星系のその資源の修整値を加えて需給バランスを判定する。プレイヤーが関与しなければ、この需給バランスにより従来価格が修整されて新価格が決まる。2ダイスの期待値は7なので、修整値が−8以下だと不足が期待され価格は上昇傾向が期待される。修整値が−6以上なら逆になる。
これに対してプレイヤーが売買のビッドを掛けることができる。基本需給がマイナスの場合には、先ず売りのビッドが解決される。基本需給で決まる予想新価格以下のビッドをしているなら、ビッドした価格となる修整値を持つインデックスでいちばん遠いものまでのボックス数が販売可能な数量となる。売ることで需給バランスがその数の分だけシフトすることになり、予想新価格は変わっていく。逆に需給がプラスになると先ず買いのビッドが解決される。基本的には同様である。
売買両方のビッドがあることも在り得るのだが、基本需給のプラスマイナスに従って上述のように判定し、売買によってゼロを挟んで反対側までシフトすると、反対取引が解決される。解決の順位は売りなら安値優先、買いなら高値優先。全プレイヤーのビッドを解決し終わると最終的な需給バランスが確定するので、それに従って価格を修整する。文章で書くととても判りにくいのだが、実際のチャートで説明してやると、このシステムの合理性が良く判る。