×闇よ落ちるなかれのルールを読むが途中で挫折する

しばらく前から読んでいるが読みにくくて読み進まない。結局、全16ページ中の11ページまで来て挫折することにした。
とにかく、これはルールブックの英語ではない。具体的な例を挙げよう。スタッキング制限のところの説明で、各国軍隊のスタックについて説明する表現。
1:no stacking allowed
2:never be more than one unit
3:never stack together
4:never be more than a single unit
さて、それぞれの国の戦闘ユニットのスタック制限なのだが、どこが違うかお判りになっただろうか?
同じ意味の表現を、毎回、異なる語彙で説明するのは、シェークスピア以来の英文学の伝統なのかも知れないが、それは小説や戯曲の場合であって、ルールブックでは平明簡素、誤解の少ない安定した表現をするべきと個人的には確信してやまない。
本ルールのデザイナーは、ボンバ&ミランダなのだが、ミランダのルールはいろいろ読んでいるが今までに読みにくいと思ったことがないので、多分にボンバの仕業ではないかと思える。少なくともルールエディターというポストは設定されていないようだ。個人的にボンバは以前から好きではなかったのだが、これでまた一つ好きになれない理由が増えたと言う印象だ。
念のため補足しておくが、終わりまで読んで実際にプレイしたときにはもしかすると本作は面白いと言う可能性もあると思う。しかしながら、雑誌の付録ゲームに掛けても良いと思う範囲の労力でルールが読みきれない、それも文学的表現に凝られたために読みにくくされたため‥というのは個人的には肯定し得ないと言うのが今日の時点での心証だ。