ガンダム戦記−一年戦争全記録の戦史部分を読む

bqsfgame2008-06-02

一年戦争をプレイする話しが進んでいるので、「ガンダム戦記−一年戦争全記録」を発掘してきて史実部分を読んで復習してみた。
ところが、復習してみると、一年戦争全体というのは思っていたよりずっと歪(いびつ)な戦史になっていることに気付いた。一週間戦争とルウム戦役が1月の前半、3月にジオンが3回の降下作戦を実施すると、その後はTVドラマエピソードの9月後半までは停滞しっぱなし。そして、TVシリーズの3ヵ月半で、サイド7、オデッサジャブロー、ソロモン、アバオアクーとあれよあれよという間に事態は終局へと雪崩れ込んでいく。
つまり、TVシリーズの期間のイベント密度に対して、それ以外の期間との粗密の差が顕著なのだ。
マルチシナリオ形式のゲームでは、シナリオ間の空白はスキップされてしまうので、「ガンダム戦記」や「ギレンの野望」では問題を感じなかった。しかし、これを固定長のゲームターンのクラシカルなボードシミュレーションで再現しようとすると強烈に難しい気がしてきた。
この点は「一年戦争」のデザイナーズノートにも書いてあり、そうするとTVシリーズ部分のシナリオをメインにプレイするようなことになるのだろうか。
また、ガンダムシリーズの主戦兵器であるモビルスーツについて、ジオン軍側は開戦時点から配備しているのに、連邦軍では本格配備がやはりTVシリーズの時期というのがあり、それまでの主戦兵器不在期間をどうプレイさせるのかという問題がある。
いろいろな意味で一年戦争はTVシリーズが始まる以前の9ヶ月弱をどう処理するかが難しい気がしてきた。
画像は一年戦争ジオン軍の開発カードからモビルアーマー進化の要石のザクレロと08MS小隊でジオン軍中もっとも人気があるノリスの登場条件であるグフカスタム