と言うことは「戦争にあらず殺人なり」とは

マップの切り出しの範囲がかなり異なっている。逆に言えば、NWBMのマップは、リーテイクスコマンドのマップの北西部50%くらいの面積しか扱っていないという感じだろうか。結果として、タテヨコ共に1.4倍くらいの範囲を扱っているリーテイクスコマンドでは、随分と戦況が違ってきそうだ。
もっとも大きな影響は、グラントの左翼への延翼行動が、NWBMではニューキャッスルの浅瀬までの範囲でしか実行できなかった。つまり盤端というコンクリートウォールが聳え立っていた。
ところが、ATNAではその先に3箇所の渡河点があり、最後はホワイトハウスランディングの所に掛かっている橋という4箇所目の渡河点まで存在している。このため、延翼行動の範囲が大幅に広く、兵力の不足している南軍をストレッチさせきることができそうに思える。
また、もう一つの重要な要素として、NWBMではフォッグオブウォーの薄いゲームで、北軍がリアルユニットで何処まで延翼しているかが見えていた。これに対して、COAの南北戦争シリーズは、再三、繰り返し述べてきた通りダミーユニットや騎兵偵察を利用したフォッグオブウォーの強いシステムを持っている。このため、北軍はダミーを介在させた延翼行動を実施することで、本格的な渡河活動の所在を実施直前まで隠すことが可能である。これが、先の延翼範囲の広さと相乗されると、NWBMよりずっと北軍が渡河しやすくなっているのではないかという予想を与える。