リーテイクスコマンドについて考える

南北戦争が好きな人同士が対戦して経過を楽しむゲームとしては、リーテイクスコマンドは非常に面白い。
フォッグオブウォーのテイストは効いているし、個々の作戦の作戦的な課題も比較的上手に盛り込まれていると思う。
とは言え、勝敗を争う競技ゲームとしては少し甘いところがあるような気がする。
今回のプレイでは、北軍は前半の佳境の時期にハードラックダイスで、実はほとんど機動ができなかった。それにも関わらず24点差の勝利というのは少々解せない。
原因としては、
1)補給ベースの移動を無事に完了すると10点というのが非常に大きなボーナス
2)上記を打開すべく南軍が攻勢に出ると、攻勢に出た側の損害が大きいCRTなので、結果として損害でも10点のリードが北軍に着いた
というのがあると思う。
これで最後に北軍がチカホミニーの北に渡り直すことで南軍の北岸掃討による5点を消せるので、〆て25点。これが大体の勝敗差の内訳という感じである。
さらに、たかさわさんのホームページで検討されているが、北軍は劣勢なら砲艦によるリッチモンド攻撃で陸上の劣勢を全て挽回するギャンブルの余地が残されている。これは一種のちゃぶ台返しのような効果を持つルールで、折角、労力を掛けて陸上で何ターンも戦って戦果を築いたのに、砲艦による砲台攻撃と障害物突破のミニゲームで、それを翻せるという困ったルールである。
http://gameape.exblog.jp/10242322
そんなこともあって、勝敗を競うゲームとしてはいかがなものかという印象を受けた。