SGC例会:新・戦国大名を対戦プレイする

bqsfgame2009-06-30

ウォーゲーム日本史2号の付録ゲームを発売翌日に対戦プレイすることができた。
ゲームの準備をしてくださったmoonさん、ありがとうございました。
さて、ゲームの方だが、13時集合でインストが終ったのは15時‥(^_^;
ルールブックの書き方が非常に悪く、特にシークエンス用語の定義が不明確で、またルールやカードの記述においても「運用の細部の明確さを意識した記述」という面でも非常に甘く、下読みの段階で疑問が少なからずあったらしい。そこらへんまで説明してもらって、この日のルールの決めをしながらインストしていくので長く掛かってしまった。そこまで定義付けしながらインストしてもらったにも関わらず、実際のプレイの中でも誤解、質問が次々に続発した。
結局プレイが終了したのは20時半。正味のプレイ時間だけでも5時間半。インストからなら7時間半と言った状況だった。
率直に言ってルールブックやプレイエイドは、初見者にわかりにくく作られていて、非常にいただけない印象だった。プレイ時間もそうだが、とても初心者向けのゲームではない。その意味では、前号の新撰組始末記と比較しても、大幅に敷居が高くなっており、ちょっと雑誌のマーケティング・ターゲットとの乖離が大きいのではないかと思った。
歴史群像あたりの延長線として手に取ってゲームを買うような人だと、きちんと終わりまでプレイすることは容易ではないだろう。
また、マルチ独特の裏切りの重苦しい展開は非常に辛辣で、その佳境の場面でルールの不明確な部分が出てきたりすると、ルール論争が勝敗に直結してきたりして、プレイの後味は非常に悪かった。
率直に言って、ちゃんと収束して終るという点以外は、昔の「戦国大名」の方がほとんどの面で優れていたのではないかという気がする。
席上ではゲームを擁護する意見の方もいたようだが、少なくともわたしは二度とこのゲームをプレイすることはないと思う。そのくらいプレイしていて、端的に「楽しくない」ゲームだったという気がする。
なにを狙っていたのかという狙いは感じ取れなくはないが、それを成功させるにはルールの明確度を増し、プレイエイドを充実させることが、相当度に不足している気がする。雑誌の付録ゲームなので、〆切の都合もあり、こんな相場なのかも知れないが、これがこの雑誌の相場だとすると、この雑誌がノンゲーマーの手に取られて、「ゲームと言うのはこういうものなのだ」と思われてしまうのはバックラッシュが恐ろしい気がする。
非常に厳しいことを書いたが、創刊号の熱意からして期待が大きかっただけに、次の号で軌道修正してもらうよう強く意見しておきたい。
ゲーム自体については、プレイした人たちから多くのQが寄せられ、それを踏まえたQ&Aの充実が進むだろう。さらに望ましくは、それを織り込んだリビングルールや、新版プレイエイドが発表されれば、また再評価しえるような余地があるやも知れない。
と言うことでプレイした皆さんは、編集部にどしどしQuestionを送りましょう‥(^_^;