オーガストフューリイ2の感想

非常に面白かった。
なんと言ってもCWBシリーズの命令システムの妙味が素晴らしい。
第二次ブルランは、前述した通りポープの無理な命令が展開に大きな影響を与えている。このことを史実を知っているプレイヤーにどう再現させるか‥という仕掛けが第二次ブルランゲームには必要とされる。このときに命令書システムを持つCWBシリーズは、この課題に最適の答えを与えていると思う。
シナリオ2の開始時点では北軍は優勢で、しかも好適な地形を占めている敵に対する攻撃命令を受けている。これを修整すべき指揮系統は盤上には存在していない。そして、増援の到着は予定されているものの非常に不確かだ。一方で、北軍が正しく認識していない南軍主力の到着が起こり得る。
この中で、後知恵からすれば実施すべきでない攻撃を実施するところからゲームは始まる‥(^_^;
たかさわさんは命令書システムに非常に忠実に、迷うことなく攻撃を実施し、大きな損害を受けながらも攻撃を継続して見せた。これによりゲームは非常に史実にもっともらしく展開し、旅団レベルで北軍は少しずつ瓦解して攻撃を中止することになった。
此処で思い切って北軍は後退し戦線を整備した。この展開が非常に適切だったので、南軍は反転攻勢に苦慮した。しかしながら、全主力が到着しては北軍増援が到着する前に反撃するにしくはなく、本シリーズでは攻撃は高価に付くとは知りながら反転攻勢に出ることとした。
幸いにして北軍部隊の多くが崩壊臨界点にあったことから、反撃は高価に付きながらも北軍の一部の部隊を瓦解させ、そのストラグラーリカバリーの時間を与えることなく窮地に追い込むことができた。
此処でプレイ時間の方が夜間に至り得点を途中集計して終了することとした。
最初に書いた通り、CWBは本当に面白い。
上部指揮系統の混乱や認識不足を背景とした戦術的な困難を再現するのに、このシリーズ以上のシステムは未だに存在しないだろう。南北戦争では、実際にこうした状況が数多くあったことが良く知られており、本シリーズの存在意義は非常に大きいと思う。
南北戦争の会戦級ゲームシリーズとしては、CWBがベストなのではないかと筆者は考えるし、それは今回新たにプレイしたマナッサスにおいても証明されたと考える。
蛇足だが、次は是非ともチカマウガをやりましょう‥(^o^)/