なつかしの昭和プロレスラー:サージャント・スローター

筆者が歴代外人レスラーの中で一番、好きなのは、実はサージャント・スローターである‥(^_^;
「渋いね」と言われるが、そんなこともないと思う。
実は彼の前身が馬場に負けたデクの棒のスーパーデストロイヤー・マーク2である。
ワールドリーグ戦から、WWFとの提携で模様替えしたMSGシリーズの第4回に来日。ハンセン、ホーガン、シンらの新日本の花形外国人が並んだシリーズでは、それほど活躍できなかった。
しかし、相手の腕を掴んだままロープに振って見舞う連続式のキチンシンクから、相手がマットにうずくまると背中側から相手を一気に抱え上げて膝に叩きつけるストマックブロックと言う鬼軍曹殺法は魅力たっぷりだった。
見た目は地味だが、実際にやってみると難しいのがストマックブロック。やっていることはシュミット式バックブリーカーを裏返しているだけなのだが、相手がうずくまっているところを、股間と肩口に手を掛けて持ち上げるのは非常に難しい。うずくまっている都合で、かなりのリーチと背筋力がないと上がらないのだ。言ってみれば普通より両手を広く構えてバーベル上げをするようなもので、力が入りにくいのだ。
この技を簡単にやって見せるのは大型パワーファイターのスローターならではなのだが、その凄さが観客に理解しにくいとあっては「数字が取れる外人レスラー」にはなれなかった。