☆神狩りを読む

bqsfgame2012-07-24

山田正紀は、昔はとても好きな作家だった。
その第一長編を本当に久しぶりに読み直してみた。
いかなる言語とも類似したところのない謎の古代文字が発見され、その解明を巡って様々な組織が動く。
設定はともかく、神と言う理解できるはずのない全能の存在を描いて、しかもそれと戦おうというストーリー。このモチーフは初期山田正紀の一つの大きなテーマだった。
今にして読むと、解説の伊藤氏が言うように「危うい」と言う印象も強い。しかし、それにしても野心的で120%全力疾走のストーリーで、この頃の山田正紀は良かったと思う。
エイダあたりからは、ガッカリさせられることが多く、近年は新作のチェックもしなくなってしまったが。
神狩りが良かったので、初期作品を他にもいくつか読んでみようかと思う。次は氷河民族あたりにしようかな?